ダウボーイ

ダウボーイ

ダウボーイ

発売日:1985/12/11|価格:5300円|メーカー:ケムコ|ジャンル:アクション

NAO: 体当たり最強説。弾の意味どこいった。
NATSU: 2P協力が地味に可能。片方はミサイル観賞係。

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エピソード

  • トリビア

    1985年12月、コトブキシステム(ケムコ)がファミコン市場に初参入する形で発売した『ダウボーイ』は、第一次世界大戦期のアメリカ兵 “ドウボーイ(Doughboy)” を題材にした戦争アクションゲームである。もともとはコモドール64など海外向けパソコンで発売された作品で、ファミコン版はその移植版にあたる。プレイヤーは敵陣に捕らわれた仲間を救出する任務を受けた歩兵として、地雷原や鉄条網、監視塔がひしめく戦場を突破していく。

    特徴的なのは、単なる横スクロールアクションではなく、戦場の緊張感を“アイテム運用”で表現している点だ。爆弾(ダイナマイト)やはさみ、はしご、地雷、導火線といった道具を拾い、状況に応じて使い分ける。たとえば鉄条網ははさみではなくダイナマイトで破壊し、地雷は導火線を通して点火タイミングを見極めなければならない。少しでも誤ると自爆。敵弾も一発で即死するため、1ステップごとに張り詰めた空気が漂う。

    プレイヤーの動きは重く、銃の射程は短く、照準もつけづらい。気づけば敵兵に体当たりして倒すことが最も効率的という“歩兵版の肉弾戦”になるあたりが本作らしい。ジャンプがないため、段差を越えるにははしごを設置する必要があり、設置中に撃たれて終わることもしばしば。システムは不親切でありながら、やがてそれを乗り越える“慣れ”こそが上達の証と感じられるゲームデザインだった。

    本作には2人同時プレイも実装されている。しかしその内容が独特で、2P側は兵士ではなく「固定砲台(大砲)」を操作する。1Pの歩兵を援護できるが、誤爆すれば味方を吹き飛ばす。協力と裏切りの境目が曖昧で、兄弟ゲンカの原因にもなったというエピソードは多い。これは明らかに実験的な設計で、ケムコが“遊びの幅”を模索していたことがうかがえる。

    全体の色調は暗く、背景には荒涼とした戦場が描かれる。BGMはミリタリーマーチ風で短く繰り返されるが、妙に印象に残る。とくにステージ開始時の重たい行進曲は、後年『ダイ・ハード3』で使われた「ジョニーが凱旋するとき(When Johnny Comes Marching Home)」と同系統の旋律であることが知られている。クリア後の演出はあっさりしているが、その淡白さがむしろリアリティを感じさせた。

    1985年当時、ファミコンでは明るい冒険やキャラクター性が主流だったため、泥臭くて暗い本作はやや異色の存在だった。ゲーム誌では「操作に癖があるが、理解すると奥深い」「武器の扱いに戦略性がある」といった意見も見られ、地味ながら支持する声もあった。一方で理不尽な難易度と不安定な操作感から“クソゲー”扱いも受け、プレイヤーの間で評価が分かれたタイトルでもある。

    ケムコにとってはこれがファミコン参入第一作であり、のちの『スペースハンター』(1986年)や『インドラの光』(1989年)へと続く、同社独自のアクション・RPG路線への試行の始まりだった。荒削りではあるものの、“実験の場”としての誠実さが随所に見える。戦場の緊張感、時間制限、アイテムの物理的使い分け——どれも当時としては珍しい要素であり、結果として『ダウボーイ』は「不器用だが記憶に残る初期ケムコ作品」として今も語られている。

  • NAO:総評

    爆風で敵も味方も吹き飛ぶ。そんな設計ミスみたいな理不尽さが、なぜかクセになる。銃の精度は悪く、体当たりが最強という現実。操作は鈍く、テンポも悪い。なのに心に残るのは、命を張って一歩ずつ進むあの緊張感だ。洗練されていないぶん、戦場の不条理がそのまま伝わってくる。ケムコの荒削りな挑戦は、たしかにここから始まった。

    出典:NAO
  • NATSU:総評

    はじめて爆弾を投げたときのドキドキを今でも覚えてる。導火線が短くて自爆したり、はしごをかける途中で撃たれたり。でも、それでもやめられなかった。2Pで兄に砲撃されながら笑い転げたあの時間は、戦争ゲームなのに妙に温かかった。上手くなくても前に進めば何とかなる――そんな勇気を、無骨なドット絵から教わった気がする。

    出典:NATSU
  • 📘 説明書資料(ダウボーイ [KSC-DB])

    説明書:Internet Archive 所蔵版(ダウボーイ [KSC-DB])
    ※Dough Boy [KSC-DB](Famicom)(JP)
    区分:説明書/Manual/Instruction Booklet

    出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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