タイガーヘリ

タイガーヘリ

タイガーヘリ

発売日:1986/12/05|価格:4900円|メーカー:ポニーキャニオン|ジャンル:シューティング

NAO: 爆撃と避けにすべてを捧げる、男前ヘリコプター。
NATSU: 古き良きアーケード魂がそのままやってきた感じ。操作感に緊張走る。

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タイガーシリーズ

エピソード

  • トリビア

    タイガーヘリは1986年12月5日にファミリーコンピュータ向けに発売された縦スクロールのシューティングで、発売元はポニーキャニオン、移植元は東亜プランが1985年にアーケードで送り出した同名作だ。価格は4900円表記の資料があり、遊びは戦闘ヘリを操って上へ進み続ける戦場で地上物と空中物の両方を相手にする。東亜プランとしては初のシューティングとして知られ、のちにタイガーの名を冠する系譜の出発点にもなった。箱の文章では、このヘリは巨額の軍事計画で作られた特別機で、世界征服を狙う武装国家を止めるために出撃するという大げさな設定が語られる。戦車や艦船や列車まで撃ち抜いて進むという見立ては、当時のアーケードが好んだ戦場ロマンをそのまま家庭用へ持ち込むための飾りでもある。アーケード版は日本ではタイトーが扱い、海外では配給や発売の形が異なり、家庭用でも地域で発売事情が変わっていく。国内のファミコン版は移植をミクロニクスが担当し、海外ではアクレイムが発売を担った時期があるなど、一本のゲームが市場ごとに別の手で運ばれていった。開発と流通の線が交差する感じ自体が、この作品の最初のトリビアになっている。

    遊びの手触りはシンプルだが、道中に散らばる小さな仕掛けが緊張を増やす。敵編隊や戦車の群れに弾が重なると、ただ撃つだけでは間に合わず、状況を一瞬で掃除するボムの価値が跳ね上がる。強化は敵が落とす木箱の中身に頼る作りで、木箱を撃ち続けると色が変わり、その色によってボムが出たり、小型のヘリが自機に取り付いて横や前へ補助射撃をしたりする。黄色いひし形の木箱を一定数撃つと残機が増えるという目に見えない積み重ねもあって、避けて撃つだけの一本調子にならない。つまり弾を避けるだけではなく、戦場のどこで木箱を割るか、どの強化を揃えるかまで含めて、進行のリズムが組み立てられている。ショットとボムという二枚看板が縦スクロールの基本形になったと言われるのも、強化の出し方が単なるご褒美ではなく、危険と引き換えに握る選択肢として置かれているからだ。

    裏側の話をたどると、この作品は稼働前に都内のゲームセンターでテストが行われたことが語られており、そこから正式稼働へつながったとされる。さらに家庭用の海外展開では、任天堂が別題で出す計画があったが実現せず、結果として別の会社が発売する形になったという経緯が残っている。タイトルやメーカーの枠を越えて動く話で、当時の市場の力関係がそのまま見える。音楽面でも作曲者名が挙げられており、短いループの中で危険の密度を上げる役目を担っているのが分かる。長い目で見ると権利と復刻の道筋も面白く、1996年にはアーケード版がプレイステーションの東亜プラン系コンピレーションに収録され、2021年にはアーケード版と家庭用版の双方を含む形で現行機向けにまとめ直された。近年は配信環境向けの展開も続き、当時の一本が複数の時代を渡り歩いている。古き良きアーケード魂という言葉で片付けたくなるけれど、実際には流通と復刻の物語まで抱えたうえで、いまも緊張の操作感だけが残っている。

    そしてこの一本は、後に究極タイガーへつながる前身として扱われ、近年の復刻でも二作を並べて歴史の流れを見せる構成が取られた。家庭用カセットの棚に入っても中身はゲームセンターの規律のままで、短い一面の繰り返しが腕前の記憶になる。1986年の冬に家で遊んだ人にとっては、縦に流れる画面と二つのボタンが、古い時代の緊張をそのまま封じ込めた小さな機械だった。今も色あせない。

  • NAO総評

    爆撃と回避に全てを賭けさせる渋さが男前。弾を撃ちながら木箱を割り、色を見極めてボムや小型ヘリを拾う。この火力と守りの組み立てこそがSTGの醍醐味だよな。東亜プラン初のSTGを、ミクロニクスが家庭用に押し込み、ポニーキャニオンが売り切った。北米では任天堂の発売計画が流れて別会社へ渡るなど、流通の都合が先に走る時代だったのも面白いトリビアだ。それでもゲームは一切媚びず、正確な狙い撃ちと地上物の物量で淡々と追い詰めてくる。その冷徹なまでの難易度が、後年の復刻で触れても古びない「本気の試験」として今も刺さるんだ。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    画面が上へ流れていくだけなのに、手のひらがずっと冷たくなるような緊張感。ゆっくり進むヘリで弾を避けながら、木箱を割ってボムが出たらホッとして、小型ヘリが付いたら少しだけ強くなれた気がしたわ。東亜プラン初のシューティングだって聞くと、ひとつのジャンルの基本形が生まれた瞬間に立ち会っているみたいで、なんだか背筋が伸びる思い。家庭用への移植も、アーケードの熱をそのまま持ってきているから甘さは一切なし。覚えるほど進める感じが、ちゃんと「修行」っぽくて心地いいの。いま復刻版で触れても、最初の一面の音を聞くだけで時間が巻き戻る、色あせない名作ね。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(タイガーヘリ [PNF-TH])

説明書:Internet Archive 所蔵版(タイガーヘリ [PNF-TH])
※Tiger-Heli [PNF-TH](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 権利は各社に帰属します

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