ラビリンス

ラビリンス

ラビリンス

発売日:1987/01/07|価格:4900円|メーカー:徳間書店|ジャンル:アクション

NAO: 映画とのリンクが弱い…これは迷宮だ。
NATSU: 徳間作品はやっぱりこういう雰囲気になる。

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エピソード

  • トリビア

    1987年1月7日に徳間書店から発売されたラビリンスは、1986年の映画ラビリンスを題材に、少女サラが弟トビーをさらった魔王ジャレスの城へ向かう物語を、制限時間十三時間の救出劇としてゲームに落とし込んだファミコン用アクションだ。定価は4900円で、発売元は徳間書店インターメディア名義、開発はアトラスが担当している。映画のゲーム化は当時も多かったが、本作は派手な再現よりも迷宮そのものを前に出し、見下ろし視点で広いマップをさまよいながら、少しずつ出口へ近づく感覚を中心に置いている。映画の登場人物や場面を下敷きにしつつ、遊びの芯は迷うことと時間に追われることだ。

    遊びの中心は迷宮探索で、各エリアのどこかにあるコインとキーを探し当て、キーを取るとワイズマンのところへ飛ばされる。そこでボーナス得点と時間を受け取り、次のエリアへの行き方を示される流れが基本になる。キーは十二本集めるとキャッスルへ入れるようになり、コインも同じく十二枚を揃えないと最後まで辿り着けない。コインは得点ではなく進行条件に結び付いていて、四枚取っていないエリアがあると次のエリアへの道が出なくなる仕掛けまで用意されている。迷宮の中で拾える口紅や時計は取った瞬間に時間が回復し、持ち運べる回復アイテムとしてはラビリンスの本が目立つ。使うと残り時間が五時間回復するという強さで、死にそうになったら切る札になる。宝石はリーチェンとアイテム交換に使え、ワイズマンはコイン三枚と引き換えに指輪や杖を渡してくれる。さらに、仲間にハートを渡して条件を満たすとオルゴールで呼び出せるようになり、迷宮の孤独を少しだけ薄めてくれる。迷宮は中央のキャッスルを取り囲むように配置され、地上の各エリア同士は巨大な地下迷宮でもつながっている。つまり一つの面を解いたと思ったら、別の面の裏口に落ちてしまうこともある。たとえば垣根の庭では歩き回るうちに道が組み替わるように感じられ、憂鬱の森ではワープに翻弄されるなど、エリアごとに小さな意地悪が違う。アイテムはそれぞれ八個までしか持てない制限もあり、回復と強化と進行品をどう抱えるかまで迷宮の一部になる。選択が重い。

    最大のトリビアは時間の扱いで、十三時間はただのタイムリミットではなく、主人公の体力そのものとして減っていく。立っているだけでも減り、敵や弾に触れても削れるので、戦うほど損をする場面も多い。攻撃は石投げが基本で、連射に頼れないから、角を使って一発だけ当てて逃げるような慎重さが求められる。迷宮側も容赦がなく、ワープする迷路や、十字キーの向きが入れ替わる面、高速で残り時間が減っていく面があり、攻略の手順より先に手の感覚が崩される。映画の魔王ジャレスはゲームでも厄介で、一定得点ごとに現れて時間を急速に進める。迷路を覚えた頃に別の不意打ちが来るのが、この作品の記憶に残り方だ。攻略本系の評価としては大技林で各項目の点数が並び、総合は三十点満点中十七点とされている。

    裏側の面白さは、映画の空気をどう持ち込むかにある。ゲームデザインに岡田耕始、音楽に増子司が関わり、映画中で使われた曲がゲーム内に取り込まれている。映画側の音楽はトレヴァー ジョーンズが担っており、その旋律がファミコンの限られた音源で鳴った瞬間だけ、迷宮の無機質さに物語の肌触りが戻る。MobyGamesのクレジットでは映画側の企業名が謝辞に現れ、映像作品の権利をまたいだ商品化であることが透けて見える。映画の看板を掲げながら、ゲームは迷宮と時間の設計で別物に変形する。その分、映画の再現を期待すると迷子になるのに、迷子になること自体がテーマに見えてくるのが、この作品のいちばんのクセだ。

  • NAO総評

    映画の看板は派手なのに、遊びは巨大迷宮と時間の減り方で殴ってくる。石投げは連射できず、逃げと角待ちが基本になるから、アクションの快感より焦りが先に来るんだぜ。ぶつかれば時間が削れ、立っているだけでも減る。残り三時間の警告まで鳴り出すと、もう推理も感動もなく手順だけが残る。徳間の雰囲気は相変わらず湿っているが、開発がアトラスなのは救いで、ワイズマンやリーチェンとの交換で必要な道具を揃え、十三の迷宮を順にほどいていく構造は意外と筋が通っている。映画曲の断片が混ざる瞬間だけは、看板の意味を思い出させるのがまた皮肉だ。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    最初は映画のゲーム化と聞いて身構えるのに、始まってみると広い迷宮を歩くだけで息が詰まってくるのが逆に好き。石投げしかないから戦うより逃げて、曲がり角で一回だけ当てて、また逃げて。時間が体力みたいに減っていくから、失敗するたび胸がきゅっとなる。ワイズマンが回復してくれたり、宝石で交換できたりして、焦りの中に小さな助けがあるのも嬉しい。コインを取らないと先に進めなくなる仕掛けまであって、急かされるのに寄り道も必要で、徳間っぽい不親切さも含めて雰囲気が濃い。操作が入れ替わる面やワープで迷わされると腹が立つけど、映画の旋律が鳴った瞬間、迷宮の中の空気が変わって、もう少し頑張ろうって思えるんだよね。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(ラビリンス[GTS-LA])

説明書:レトロゲームの説明書保管庫(ラビリンス[GTS-LA])
※Labyrinth[GTS-LA](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※レトロゲームの説明書保管庫様による保存資料です。権利は各社に帰属します。

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