ジャレコレファミコン編シリーズ
エピソード
ジャレコレ ファミコン編
「ジャレコレ ファミコン編」は、シティコネクションが手がけるジャレコFC作品の復刻シリーズ。Nintendo Switch向けに順次配信し、タイトルBGM新アレンジ、字幕ガイド、アチーブメント、タイマー、当時の説明書・パッケージ閲覧などを搭載。2024年8月に始動し『ピンボールクエスト』等から展開、のちに『バイオ戦士DAN』も配信。
トリビア
1987年9月22日にジャレコから出たバイオ戦士DAN インクリーザとの戦いは、タイトルと設定だけ見ると重苦しいのに、手を動かすと意外に軽快で、その落差にまず迷子になる。4900円で買った当時の気分だと、世紀末っぽい生体改造の主人公が人類のために戦うんだろうと身構えるのに、画面はするすると動き、敵をさばいて先へ進む感触が気持ちいい。開発はアトラスで、主人公DANが未来から過去へ飛ぶ筋立てが据えられている。 ただ、物語の深刻さに対して、途中の演出が急に肩の力を抜いてくる瞬間がある。怪物相手に手押し相撲のような場面が始まったり、休憩中の絵が妙に脱力していたりして、真面目に入り込むほど逆に笑いが漏れる。この温度差こそが、本作を一言で言い表しにくくしている。
ゲーム性は横に進むアクションを芯にしつつ、探索と強化の手触りを混ぜた作りだ。敵を倒して得たエネルギーを使い、店で強化や装備を整えて、危ない地形や罠を越えながら区画を攻略していく。 進み方は一本道の勢いだけでは片付かず、寄り道で武器や手掛かりを拾うと一気に楽になり、拾えないと同じ場所が急に重くなる。ここでNAOの言う体は軽快という印象が効いてくる。動きは軽いのに、準備不足だと状況がきつい。さらに英語版の解説では、ボスが時間の使い方で強さの段階が変わる仕組みが語られていて、急いで抜けるか、探し回って万全を取るかの迷いが、結果として難度の肌触りを変える。
裏側の情報として押さえておきたいのは、この作品が海外向けに別タイトルで出る計画がありながら中止になった点だ。Bashi Bazookという名で準備が進んだが、最終的に発売されなかったと記録されている。それでも作品自体は後年に復刻され、2010年にProject EGGで配信が始まり、2024年にはシティコネクションのジャレコレ ファミコン編としてNintendo Switch向けにも出ている。 そしてNATSUの記憶に残る音楽は、作曲が増子司であることが明記されている。 深刻な設定と妙な脱力、軽快な操作と不穏な世界観、その全部をまとめて耳に残る旋律がつないでしまう。だから本作は、怖いのに笑えて、笑えるのに妙に硬派という、不思議な居場所を持ったまま語り継がれる。
NAO総評
重苦しい設定なのに体は軽快、ここがこの作品の一番のねじれで、だからこそ印象が剥がれにくい。未来と過去、侵略と抵抗という大仰な看板を背負いながら、動かすと気持ちよく、探索と買い物で現実的に強くなる。真面目な顔で急に脱力演出を挟むのも含めて、筋より手触りで語りたくなる一本だ。
出典:NAONATSU総評
なぜか音楽だけは頭に残ってる、これがいちばん正直な感想かもしれない。増子司の曲は暗さと勢いの両方を抱えていて、怖い画面の中でも気持ちだけ前へ押してくる。なのに休憩の絵や相撲みたいな場面で一気に肩の力が抜ける。その落差が妙に優しくて、結局また聴きたくなる。
出典:NATSU
📘 説明書資料(バイオ戦士DAN インクリーザとの戦い [JF-14])
説明書:Internet Archive 所蔵版(バイオ戦士DAN インクリーザとの戦い [JF-14])
※Bio Senshi Dan - Increaser Tono Tatakai [JF-14](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。



















発売日:1987/09/22|価格:4900円|メーカー:ジャレコ|ジャンル:アクション
NAO: 重苦しい設定なのに体は軽快
NATSU: なぜか音楽だけは頭に残ってる