ルパン三世 パンドラの遺産

ルパン三世 パンドラの遺産

ルパン三世 パンドラの遺産

発売日:1987/11/06|価格:3900円|メーカー:ナムコ|ジャンル:アクション

NAO: アニメの洒落感とは裏腹に、理不尽な仕掛け連発
NATSU: 難しすぎて何も盗めず帰った記憶しかない…

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エピソード

  • トリビア

    1987年11月6日にナムコから発売されたルパン三世 パンドラの遺産は、横スクロールのアクションとして始まるのに、気分はいつも迷路の鍵探しに近い。映画の洒落た余韻を期待すると、最初の屋根走りから転落や一撃の罠が続き、何が危険で何が助けになるのかを体で覚えるまで前に進めない。屋敷の外と中を行き来し、落ちてはいけない穴と戻れない段差を何度も試し、しかも敵には銃弾を剣で防ぐ衛士や、背景の飾りに紛れて近づくと動き出す騎士まで混ざる。アニメの軽口とは裏腹に、画面の都合が先に立って見える瞬間があって、ここで心が折れやすい。ルパン 次元 五ェ門を切り替えて進む仕組みは豪華だが、三人はそのまま残機でもある。ミスした仲間はその場で使えなくなり、救出するか面を越えるまで戻らない。だから理不尽に見える仕掛けの正体は、華麗さより手順を要求する設計で、盗みに来たのに生き延びる計画書を書かされる感じが残る。

    救いはアイテムの意味が分かってきた瞬間に訪れる。キャラ交代のトランシーバーは、敵の配置を一度流し直す性質まで持ち、詰まりそうな場面の呼吸を整えてくれる。爆弾は敵を片付けるだけでなく、鉄格子や色の違う薄い壁を壊して道やアイテムを開く。赤外線スコープは見えない罠の輪郭を出し、足場の選択に理由を与える。風船は落下や水への転落を一度だけごまかすが、頼りすぎると次のミスで必ず痛い目を見る。防弾チョッキはルパンにだけ効く擬似ライフで、弾に強くなる代わりに落下や水中の条件では助けにならない。さらに水に落ちるとアクアラング前提の水中面へ変わり、空気が時間で減っていくから、探索と時間の天秤が一気に厳しくなる。こうした道具の偏りが、アニメの三人組らしい役割分担を逆にねじる。次元と五ェ門はトランシーバーしか使えず、結果としてルパンが一番弱そうで一番忙しい。時間をかけすぎると銭形が無敵で現れ、追いかけ回してくるうえ、捕まえられた仲間はその面で救出不能になる。敵が消えることを逆手に取り、敵が多い場所で銭形を呼んで突破するという歪んだ救済まで用意されている。急がされるのに手順も外せない、その圧がこの作品の難しさの正体だと思う。

    四つの舞台は、屋敷で屋根と室内を往復し、チャイナタウンで条件を満たさないと会えないボスに振り回され、港の倉庫で純粋な突破戦へ寄り、最後はエジプトで車とピラミッドに雪崩れ込む。三面のボスはロボットに乗って頭が弱点で、五ェ門で倒すと叱りが入る。ボスのロボット造形がテレビアニメの特定回に出たロボット兵に由来するのも、分かる人には小さなご褒美だ。終盤は前半が強制スクロールでトランシーバー以外が封じられ、後半は爆弾やジェット噴射器やアクアラングが不可欠な箇所が続く。つまり難しいのに偶然で突破できない。攻略の迷子感を和らげるように、説明書には最終面の後半マップまで載せられている。開発はトーセで、東京ムービー新社の許諾のもとナムコが出したキャラ物で、ナムコットのシリーズとしては第31弾、容量も1点5メガビットと明記される。クラリス救出から始まり、ピラミッドに眠るパンドラの遺産へ繋がる筋立てはカリオストロの城の後日談として組まれ、プレイヤーキャラによりエンディングの会話が少し変わる。さらにステージ中には場面ごとの一言コメントも用意され、短い台詞で空気を切り替えてくる。読者投票では、良作寄りだが満点には届かない温度で受け止められていて、その距離感もまた正直だ。難しすぎて何も盗めず帰った記憶が残っていても、手順を覚えて再挑戦すると仕掛けの意図が見える。その時だけ、洒落た盗人の顔が画面に戻ってくる。そして最後に、ピラミッドの砂が思い出を乾かしてくれる。

  • NAO総評

    洒落たルパンの看板に釣られて触ると、やっていることは段取りと残機管理の研究で、剣で銃を弾く敵や落下罠が連発して映像の軽口と手触りが噛み合わない、それでもトランシーバーと爆弾が正解の手順を教え、銭形の無敵追跡が時間の価値を突きつけ、外注開発と容量の限界のなかでエンディング差分やアニメ由来の小ネタまで詰める執念だけは妙に真面目で、理不尽さが最後にだけ洒落へ反転する、その瞬間のために何度も屋根から落ちた記憶まで作品の一部にされる。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    難しすぎて何も盗めず帰った記憶って、たぶん私だけじゃなくて、屋根を走るはずが罠と落下で心が先に折れてしまうのよね、それでも三人を守りながら進むと少しずつ道具の意味が見えてきて、銭形に追われて逃げる時間さえ思い出に変わり、最後の砂漠とピラミッドでようやく冒険の匂いが立ち上がる、クラリスを助けたい気持ちだけが手を離させない、苦いのに不思議と懐かしい一本で、エンディングの小さな違いが頑張った自分をそっと撫でてくれる。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(ルパン三世 パンドラの遺産 [NAM-LP])

説明書:Internet Archive 所蔵版(ルパン三世 パンドラの遺産 [NAM-LP])
※Lupin Sansei - Pandora no Isan [NAM-LP](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。

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