ブービーキッズ

ブービーキッズ

ブービーキッズ

発売日:1987/07/10|価格:4900円|メーカー:ニチブツ|ジャンル:アクション

NAO: 見た目は可愛いけど難易度はかなりの鬼仕様
NATSU: キッドのホレホレ大作戦、自爆、これまた自爆

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エピソード

  • トリビア

    1987年7月10日に日本物産から発売されたブービーキッズは、見た目のやわらかさと裏腹に、手順を間違えると一瞬で詰むタイプのトップビューアクションだ。価格は4900円。画面の中でやることは驚くほど単純で、ステージ内に散らばる目標物を回収し、最後に現れる鍵を取って出口へ向かう。それだけなのに難しいのは、敵が執拗に追いかけてきて、触れられた時点で終わるからだ。頼れる武器が常にあるわけではなく、まずは足元を掘って落とし穴を作り、敵を落として時間を稼ぐところから始まる。ただし穴は永遠の安全地帯ではなく、一定時間が経つと敵が抜け出してくるので、その場に居座るほど逆に追い込まれる。目標物を取り切るまで出口は開かず、取り残しを探して戻る最中に、さっき落としたはずの敵が背後から戻ってくる。ここで焦ると、掘る位置が悪くて自分の逃げ道を塞ぎ、爆弾を置く位置が近すぎて自分が爆風に巻き込まれ、自爆で終わる。かわいい顔の主人公が、こちらの判断ミスだけで何度も消えていく。その残酷さが、遊ぶ側の記憶に妙にこびりつく。

    元になったのはアーケードのキッドのホレホレ大作戦で、23世紀から飛ばされた主人公たちが時代を渡り歩き、宝箱を集めて脱出しながら魔王を追うという筋立てだった。アーケード版は全16ステージで、最後のボスを倒すと二周目へ入るループ構成で、終わりの無い旅が続くとも記されている。企画面の裏側も面白く、ディレクター兼デザイナーの藤原茂樹は、好きだったボンバーマンを自分で作ってみたいという発想で企画したとされ、キャラクターデザインも鳥山明風を意識したと述べている。敵を穴に落として埋める仕組みが平安京エイリアンに似ているのに関連はなく、偶然似たと説明されている点まで含めて、当時のアーケードらしい大らかさがある。音楽は吉田健志と船場洋志が担当したとされ、追われ続ける緊張の中で耳に残るフレーズが、プレイの焦りを煽る。ファミコン版ブービーキッズはその移植として位置づけられ、媒体の制約の中で一メガビットに六十四キロの外部ラムを足した構成が記録されている。派手な演出で押すよりも、狭い迷路で追跡をいなす設計を磨いて勝負したタイプで、だからこそ操作が分かった瞬間にだけ、逃げ切れた自分が少し賢くなった気分になれる。

    遊び手の目線で一番つらいのは、敵を落として安心した直後に別の敵に詰められ、やっと開いた道の先に目標物が残っていて引き返す羽目になる流れだ。欲張って一つ余計に拾いに行くほど、戻り道が地獄になる。壁や通路の一部は爆発でこじ開けられることがあり、ここでまた自爆の危険が顔を出す。爆弾の置き場所を一マス間違えると、敵より先に自分が消える。だからこのゲームは、勝ち方よりも死に方を先に学ぶ。自爆が続くと笑えるのに、次の一回だけは真剣になってしまう。その揺れが、プレイ感を不思議に中毒化させる。二人プレイは同時協力ではなく交互に遊ぶ形が基本で、見ている側は相手の自爆に笑い、次の瞬間に自分も同じ落とし穴へ落ちる。キッドのホレホレ大作戦は後にドラえもん迷宮大作戦としてキャラクターを差し替えた版が作られ、海外ではクレーターメイズとしても知られる。さらにゲームボーイにはブービーボーイズという続編も出た。アーケード版自体も後年に配信され、名前が変わっても核は同じで、掘る、逃げる、欲張る、そして自爆する。この手触りの普遍性が、ブービーキッズをただの古い移植で終わらせず、語り継がれる悪ふざけの名刺にしている。

  • NAO総評

    見た目の可愛さに釣られて始めると、最初の数分で容赦なく叩き落とされる。穴掘りは逃げ道にも墓穴にもなるから、反射神経より配置の読みと欲張りの抑制が問われる。自爆が多発するのに笑えないのは、失敗が全部こちらの判断として返ってくるからだ。結局、敵より怖いのは自分の焦りで、そこに気づいた瞬間だけ少し上手くなる。優しい顔でプレイヤーだけを試す、その不均衡さが八十年代の移植文化らしくて皮肉に美しい。鬼仕様なのに、理不尽ではなく冷たいだけというのがまた厄介だ。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    キッドのホレホレ大作戦が元だと知ると少し納得するのに、遊んでいる最中は自爆とやり直しの連続で思わず笑ってしまう。敵を落としても時間が経てば戻ってきて、油断した背中をすぐ触ってくるから、焦りと慎重さの綱引きがずっと続く。交互プレイだと相手の失敗に笑って、次の番で同じ穴に落ちてさらに笑う。欲張らずに一歩ずつ片付いた時だけ冒険感が立ち上がって、地味なのに妙に忘れにくい。ホレホレと掘り続けて道が開いた時、子どもの頃の達成感がふっと戻ってくる。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(ブービーキッズ [NBF-BB])

説明書:レトロゲームの説明書保管庫(ブービーキッズ [NBF-BB])
※Booby-kids [NBF-BB](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※レトロゲームの説明書保管庫様による保存資料です / 権利は各社に帰属します

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