宇宙船コスモキャリア

宇宙船コスモキャリア

宇宙船コスモキャリア

発売日:1987/11/06|価格:4900円|メーカー:ジャレコ|ジャンル:シューティング

NAO: セリフがカタカナで脳がバグったのも今はいい思い出
NATSU: どこに行けばいいか分からず、とりあえず全室巡回してた

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エピソード

  • トリビア

    最初に迷子になるのは、敵を撃つ以前に、何をどう触れば前へ進むのかが見えにくいからだった。宇宙船コスモキャリアは見下ろしのシューティングに見えて、実際は照準カーソルで対象を捉えてコマンドを実行していく作品で、画面の感触がいきなり司令室寄りだ。ミサイルやビームで交戦できるのに、むやみに攻撃すると情報源まで消してしまい、必要な手掛かりが途切れることがある。まず相手を見つけて、撃つか、話すか、調べるかを選ぶ。この手順を飲み込めるかどうかで、最初の一時間の体感が大きく変わる。

    慣れてくると、面白さの芯が二段構えだと分かってくる。ひとつは宇宙空間での情報収集と航行で、交信やコンピュータで相手のデータを見たり、次の星へワープしたりしながら、上陸地点の情報を揃えていく。もうひとつは惑星や衛星へコマンドスーツを送り込み、地表を探索して敵基地を破壊し、光子ミサイルのパーツなどの重要物資を回収する段だ。宇宙で集めた情報が地上探索を成立させ、地上の成果が宇宙での行動範囲を広げる。この往復が噛み合った瞬間、何度も同じ星域を巡回していたはずの行動が、ちゃんと作戦に変わる。

    ただし救いと同じくらい、縛りもはっきりしている。ワープや攻撃やシールドでエネルギーが減り、損傷も起きるので、地球へ帰還して補給と修理を挟む流れが前提になる。さらに日数の制限があり、だらだら漂っているだけでも時間は進む。焦りを生む仕組みなのに、焦るほど誤操作が増えるのが皮肉で、扉を探すタイプの迷子とは別の形で、判断の迷子が発生する。だからこそ、地球へ戻った時に休憩を選んでパスワードを受け取れる設計はありがたい。負けたというより作戦を練り直す気分で、また出撃できる。

    裏側の話として確実に言えるのは、開発がトーセ、発売がジャレコで、八七年の時点でこうした宇宙航行と地上探索の混成システムをカセットに詰め込もうとしていた点だ。コマンドは英字表記で並び、ミサイルの威力を調整できたり、シールドで時間とエネルギーを引き換えに安全を買えたりする。スーツもグラビティ、ブリザード、フィールドの三種を状況で使い分ける発想があり、ゲームが求めるのは反射神経というより、危険の読みと準備の手順だ。作品世界では宇宙規模の危機が迫る一方で、画面の中のあなたは終始、照準を合わせて、必要な順番でボタンを押す人になる。その地味さが、逆に当時の宇宙観の夢を現実の手触りへ引き寄せている。

    そして小ネタとして効いてくるのが、条件次第でエンディングが変わる点だ。残りエネルギーを特定の水準より少なくしてクリアすると別の結末になるとされ、同じクリアでも航行の癖や安全策がそのまま結果に映る。勝ち方が一通りではないから、地味な往復に飽きかけた頃に、もう一回だけ計画を削ってみるかという遊び心が生まれる。派手な演出で背中を押す作品ではない。けれど、手掛かりを拾い、補給を挟み、損傷を抱えたまま帰還して、また発進する。その繰り返しの中で、いつの間にか自分が宇宙船の運用係になっている感覚が、このタイトルのいちばんの贅沢だった。

  • NAO総評

    何を撃つかより何を聞くかで勝負が決まるのが渋い。照準カーソルを合わせてコマンドを押すだけなのに、相手を撃ち落としてから情報不足に気づくあたりが最高に意地悪だ。拾うべきはパーツより手順、そう割り切れた瞬間に面白さが跳ねる一方で、割り切れない人は永遠に宇宙で迷子になる。だからこそ計画を立て直す休憩とパスワードが救いになる。遊ぶほど、これはシューティングの顔をした運用ゲームだと納得する。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    雰囲気はすごく好きなのに、テンポがもう一歩だけ優しかったらって何度も思った。照準を動かして調べて交信して、上陸してまた照準、やっと進んだと思ったら補給と修理で地球へ帰る。その往復が大切なのは分かるけど、気持ちが乗る前に手順で足が止まりやすいのが惜しい。でも慣れてくると、自分の判断で星域が開けていく感じがちゃんとあって、静かな盛り上がりが残る。宇宙の作戦会議を一人でやってる気分になる作品だった。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(宇宙船コスモキャリア [JF-16])

説明書:Internet Archive 所蔵版(宇宙船コスモキャリア [JF-16])
※Uchuusen Cosmo Carrier [JF-16](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。

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