エレベーターアクション

エレベーターアクション

エレベーターアクション

発売日:1985年6月28日|価格:4900円|メーカー:タイトー

NAO: 暗号書類を回収してビルから脱出する、スパイアクションの原点。
NATSU: 屈んで撃つだけじゃなく、ジャンプ撃ちまであるの意外と芸が細かい。

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タイトー
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エピソード

  • トリビア

    1983年にアーケードで登場した『エレベーターアクション』は、スパイ映画のような緊張感を詰め込んだタイトーの名作であり、ファミコン版は1985年6月28日に発売された。プレイヤーは秘密諜報員として高層ビルに潜入し、各階の赤い扉にある極秘書類を回収して最下層から脱出することを目的とする。単純な設定ながら、照明やエレベーターの動きなどが生む“潜入感”の演出が絶妙で、当時の子どもたちにとって「スパイごっこを実際に体験できるゲーム」だった。

    操作は左右移動・ジャンプ・射撃の3要素で構成され、屈んで撃つ、ジャンプしながら撃つといった行動の組み合わせによって敵の攻撃をかわしつつ戦うのが醍醐味だった。特に「しゃがみ撃ち」は本作を象徴するアクションであり、地味ながらもタイミングと精度が求められる。敵兵の銃弾をギリギリで回避して反撃する快感は、当時のハード性能の制限を逆手に取った緊張感の演出とも言える。さらに、エレベーターを利用して敵を押し潰すこともでき、この“仕掛けを利用した戦い”がプレイヤーの創意を刺激した。

    ファミコン版では、アーケード版の雰囲気を忠実に移しながらもテンポを重視した設計がなされている。敵の出現数や動きはやや単調だが、そのぶん繰り返し遊びやすく、初心者でも少しずつ上達を実感できた。建物内部の赤い扉をすべて開けなければ脱出できないというルールも、単なるアクションに「任務遂行」の要素を与えていた。クリア後は難易度を上げた次のラウンドへ進むループ構成で、徐々に敵が素早くなり、緊張感が増していく。暗闇になる照明ギミックもそのまま実装され、わずかな表現の中に“潜入の臨場感”を持たせていた。

    開発元のタイトーは『スペースインベーダー』以来、構造的な遊びを得意としており、本作もその哲学の延長線上にある。複雑な演出よりも、遊びの中で自然に生まれるストーリーを重視しており、敵の配置や扉の位置が固定であることも「パターン攻略の快感」を強調している。覚えれば覚えるほど早く、安全に、そして美しく降下できる――この“最適化”の面白さは、今で言うスピードラン的な魅力にも通じる部分がある。シンプルなルールながら、完成度の高い設計で後続タイトルに影響を与えた。

    印象的なのは、その静けさだ。BGMは単調ながら耳に残り、敵を倒す乾いた銃声やエレベーターの駆動音が、無機質な任務感を引き立てていた。派手な爆発や派手な演出がなくとも、無言で扉を開けて書類を回収する動作に、不思議と満足感があった。現代のプレイヤーが触れても、ドットの粗さの向こうに「緊張と集中が交錯する小さな映画」のような体験が残るだろう。

    そして本作は、後の『ローリングサンダー』(ナムコ)や『コードネーム:バイパー』(カプコン)など、潜入アクションをテーマにした作品へと続く流れの基礎を築いた一本とされている。単に敵を倒すだけでなく、“降りる・隠れる・避ける”といった動作そのものが遊びになる発想は、当時としても革新的だった。

    ファミコン版では特に裏技的な小ネタが有名で、例えば敵をエレベーターに挟んで倒したり、壁越しに弾が通ることがある仕様など、いわゆる“バグを活かした遊び”が存在した。また、ジャンプ中の撃ち方によって弾が上下にずれる特性を利用し、意図的に反撃するテクニックも一部プレイヤーの間で共有されていた。これらは正式な隠し要素ではなかったが、当時の子どもたちはそれを「スパイの裏技」と呼んで誇らしげに語っていた。

    最後に残るのは、あのビルの静けさだ。降下しながら聞こえる足音、エレベーターの「ガタン」という響き、そしてドアを開けるたびに生まれる一瞬の緊張。地味でありながら、完成度の高さが光る。『エレベーターアクション』は、アーケード黄金期のエッセンスを家庭の中に持ち帰った、まさに“静かな名作”である。

  • NAO:総評

    階を降りるだけの単純な構造に、ここまで緊張感を詰め込めるのがすごい。撃つか撃たれるか、その間合いの一瞬に全部が詰まってる。派手なBGMもセリフもないのに、無音の中でミッションをこなす感覚がたまらない。子どものころは書類なんて気にせず、ただ降り続けることに夢中だったけど、大人になってから触れると“静かな勇気”の物語だったんだなと思う。地味だけど、何度でも潜りたくなる。

    出典:NAO
  • NATSU:総評

    最初はただ撃って降りるだけのゲームだと思ってた。でも、慣れてくると敵の動きや扉の配置まで覚えて、まるで本当に潜入してる気分になってくる。しゃがんで避けて、タイミングを見て撃つ。ライトが消えるたびドキッとして、扉を開ける瞬間が一番怖かった。派手じゃないのに、手の中にスパイ映画があるみたいで夢中だったわ。ビルの下までたどり着いたときの安堵感、あの静かな達成感を今でも覚えてる。

    出典:NATSU
  • 📘 説明書資料(エレベーターアクション [TF-4900 04])

    説明書:Internet Archive(エレベーターアクション [TF-4900 04])
    ※Elevator Action [TF-4900 04](Famicom)(JP)
    区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet

    出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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