エスパ冒険隊 魔王の砦

エスパ冒険隊 魔王の砦

エスパ冒険隊 魔王の砦

発売日:1987/10/13|価格:5300円|メーカー:ジャレコ|ジャンル:アクション

NAO: あのジャンプ力、ギャグかと思ったけど意外と戦える。エスパね
NATSU: ふざけたノリと思いきや戦闘はガチでビビった記憶

🗨      思い出をコメントに残してみませんか?

¥2,780 (2026/02/12 17:59:09時点 楽天市場調べ-詳細)

エピソード

  • トリビア

    1987年10月13日にジャレコから発売されたエスパ冒険隊 魔王の砦は、ひと目で分かる派手さより、触った瞬間の戸惑いが先に来る作品だ。城の中は上下にも広く、敵も罠もいるのに、主人公は妙に跳ぶ。ジャンプの高さが常識外れで、足場を一段飛ばしてしまい、目の前の扉や段差が逆に遠く感じる。ここで迷子になるのは操作が下手だからではなく、ゲーム側が求める距離感が当時のファミコンの平均より一段ずれているからだ。それでも数分だけ我慢していると、跳び過ぎる力が城を読むための道具に変わっていく。狭い通路を慎重に進むより、縦に抜けて部屋の構造を俯瞰し、危ない場所と安全な場所を先に見つける。最初のつまずきが、そのまま救いの視点に変わるのが面白い。

    遊びの骨格は探索型のアクションRPGで、城に囚われた仲間を助けながら進む。最初はアキオだけで始まり、救出した仲間は操作キャラとして切り替えられる。仲間が増えるほど城の抜け道が増えたように感じるのは、性能差が単なる強弱ではなく、縦に伸びるマップの読み方そのものを変えるからだ。操作は攻撃がB、ジャンプがAで、落下中に上を入れると降下がゆるむ仕組みもある。跳び過ぎるだけのゲームに見えて、実は空中制御まで含めて移動の幅を与えている。さらにメニューや会話もあり、ゲームが一気に静かになる瞬間が挟まる。城の中には家具のような物がいて、全部が敵ではない。話しかけると反応し、選び方によっては味方にも敵にもなる。敵と会話が同居するせいで、剣や魔法より先に気配を読むようになり、何が危険で何が情報なのかを自分で見分ける癖が付く。能力値の概念もあり、体力と超能力のような共有ゲージを持ち回りで使い、攻撃や防御や速度や跳躍の伸び方で手触りが変わる。

    裏側を知ると、この違和感の正体が少し見えてくる。開発は日本マイコン開発で、出自としてはアーケードのサイキック5とつながっている。本作はサイキック5をそのまま移したのではなく、家庭用に向けて探索と成長の要素を前面に出す方向へ組み替えたタイプで、迷いやすささえ体験の一部になっている。海外のゲーム史の概説でも、縦方向に大きいレベルを進むための巨大ジャンプが特徴として挙げられていて、この作品の奇妙な跳躍が偶然の産物ではないことが分かる。音楽は岡村静良の名が記録され、画面の素朴さより先に冒険の温度が立ち上がる作りになっている。さらに後年には配信サービスでの展開も行われ、埋もれがちな一本が拾い直された側面もある。

    印象に残る小ネタは、城の中にある日用品のような存在が、敵にも案内役にもなるところだ。怪物の名前や世界設定で引っ張るより、椅子や鍋や冷蔵庫のようなものに話しかけ、時には買い物をし、時には殴り合う。どこかで見た家庭の形が、魔王の砦の中に雑に混ざっているから、怖さと可笑しさが同じ距離で近づいてくる。画面の情報量が多くないぶん、こちらの想像が暴走しそうになるが、会話と選択で現実に引き戻される。その往復が、硬派でもギャグでもない独特の空気を作る。最初はジャンプ力に笑い、次に迷路に泣き、最後に城の仕組みが頭に入った瞬間だけ、自分が少し賢くなった気がする。ふざけたノリと思いきや戦闘はガチでビビったという感想が、そのまま作品の正しい読み方になる。だからこそ、つまずいた記憶ごと残り続ける一本だ。

  • NAO総評

    最初の一跳びで笑うし、次の一跳びで迷う。あのジャンプ力、ギャグかと思ったけど意外と戦える、エスパね。そう言って済ませたくなる軽さの裏で、砦の構造は妙に硬派で、会話や選択まで絡んでくる。1987年の家庭用で、迷路と成長とアクションを一つに詰め込む発想は先走り気味だが、だからこそ紙の攻略と友だちの噂が前提になる。ジャレコらしい曲者感が、今見ると時代批評みたいに刺さる。理不尽を押し付けるのではなく、理解した者だけが楽になる仕掛けが多いのも狡い。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    タイトルや見た目はふざけているのに、いざ砦に入ると敵も仕掛けも本気で、ふざけたノリと思いきや戦闘はガチでビビった記憶がそのまま残るのよね。どこへ行けばいいか分からない不安もあるけど、仲間を助けて動きを変えられるようになると、少しずつ道が開けて、怖さが楽しさに変わっていく。音が鳴った瞬間だけ冒険っぽく見えるのも救いで、あの頃の夜のテンションまで一緒に戻ってくる。難しいのに、また触りたくなるのは、砦の中が少しだけ優しくなる瞬間を知ってしまったから。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(エスパ冒険隊 [JF-15])

説明書:Internet Archive 所蔵版(エスパ冒険隊 [JF-15])
※Esper Bouken Tai [JF-15](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。

データベース一覧 ♪

-