ファミリートレーナー ファミトレ大運動会

ファミリートレーナー ファミトレ大運動会

ファミリートレーナー ファミトレ大運動会

発売日:1987/11/27|価格:4900円|メーカー:バンダイ|ジャンル:スポーツ

NAO: あれ運動会じゃなく体力測定だった説あるよね
NATSU: タンスに足ぶつけて盛り下がった記憶が今でも痛い

🗨      思い出をコメントに残してみませんか?

ファミリートレーナーシリーズ

エピソード

  • トリビア

    1987年11月27日にバンダイから発売されたファミリートレーナー専用の運動会ゲームで、価格は4900円、ジャンルはスポーツだ。テレビの前に大きなマットを広げて遊ぶのに、始めた瞬間から現実は運動会というより体力測定だと気づく。家具を少しずらしたつもりでも、走るたびに床が鳴り、ジャンプの着地で体がぶれて、気持ちは焦るのに操作は思いどおりにならない。マットはB面の十二個のキーを使い、左半分が白組、右半分が赤組に割り当てられる。シリーズ第七弾で、正式名称に略称のファミトレを入れたのが本作だけという小さなこだわりもある。タイトル画面ではファミリートレーナー大運動会と表示される。

    遊び方は一見シンプルで、ひとりでコンピュータと対戦する一人プレイ、ふたりで勝負する二人プレイに加えて、三人一組で白組と赤組に分かれて総得点を競う二チームプレイ、さらにトーナメント形式のモードもある。種目は障害レースが中心で、AコースとBコース、両方を続けて走る大障害レース、交代してつなぐリレーが並ぶ。ほかにスケボーレース、綱引き、ムカデ競走があり、ムカデ競走は六人同時プレイに対応する。競技によって操作の考え方が変わるのもクセで、ただ速く踏めばいい場面もあれば、踏む場所とタイミングを揃えないと一気に失速する場面もある。運動会のはずなのに毎回ルールを読み直すような迷子感が出て、慣れる前に負けが積み重なりやすい。おまけに体を動かす遊びは、うまくいったときほど勢いが増して、部屋の端やタンスの角が急に近づく。盛り上がるほど危ないのに、盛り上がらないと勝てない。このねじれが、思い出の中心に痛みと笑いを同居させる。

    本作が面白いのは、そのねじれが偶然ではなく、周辺機器の宿命から生まれているところだ。開発はヒューマンで、ファミリートレーナー自体は1986年にバンダイが体感装置として展開した。足踏みやジャンプで操作する仕組みは分かりやすい一方、集合住宅や二階で使うと揺れや騒音の問題が出やすく、場所も取るので、日本の住宅事情では実用的に遊びにくい家庭が多かったとされる。そこで足ではなく手でマットを叩く工夫が広まったという話まで含めると、運動会を名乗りながら手先のリズムゲームに変身する瞬間があるのも自然に思えてくる。実際、シリーズとしては迷路や街の事件ものなど運動会から遠い題材も抱えていて、体感装置でどこまで遊びの幅を広げられるかを試していた時期だった。その中で本作はジョギングレース以来のスポーツ路線に戻り、白組赤組のチーム戦を前面に押し出してパーティー性を強めた。ファミ通のクロスレビューで30点を獲得してシルバー殿堂入りとなり、ファミリーコンピュータマガジンでも平均18.18点が付いたとされる。

    さらに視点を北米へずらすと、権利と名称の話がそのままトリビアになる。北米ではこの作品がSuper Team Gamesという別タイトルで、任天堂の現地法人から発売された。マットもFamily TrainerではなくPower Padとして展開され、もともとバンダイが作った周辺機器を任天堂が北米で権利取得し、名称やデザインを変えて売った経緯が英語圏の資料に残っている。対応ソフトが多くないまま周辺機器の熱が冷めると、ソフト側も同じ運命を背負う。だからこそこのゲームの救いは、攻略よりも空気の共有にある。障害レースのつまずきは誰にでも平等で、綱引きやムカデ競走は息が合った瞬間だけ急に強くなる。運動会は勝敗よりも一体感だと割り切れたとき、やっとこのゲームは本領を出す。タンスに足をぶつけて盛り下がった記憶さえ、後から思い出すと勝手に物語の一部になっていく。

  • NAO総評

    運動会の看板を掲げながら、実態は家庭内の体力測定と住宅事情の試験だったと思わされる。勝負の前に部屋の確保、床の揺れ、踏み外さない集中が要求され、遊びの敷居が高い。シリーズの中で正式名にファミトレを入れた唯一の作品という小ネタも、当時の販促の熱を感じさせる。北米では任天堂が別タイトルで出した経緯まで追うと、体感周辺機器が抱えた夢と都合の混ざり方が見えて、なおさら皮肉が効く。点数は評価されても、体が追いつかない笑いが残る。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    マットを広げて走った瞬間、タンスの角が近くて怖かった。盛り上がるほど足をぶつけて、痛いのに笑ってしまうのがこのゲームの記憶だ。家族にうるさいと言われて手で叩いて遊び方を変えたり、白組赤組で声をそろえたり、勝てなくても一体感だけはちゃんと残る。リレーや綱引きで息が合った瞬間や、ムカデ競走の六人同時プレイでわちゃわちゃした時間が、運動会らしい余韻として今も残っている。負けた夜ほど次は広い場所でと夢見てしまう。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(ファミトレ大運動会[FT-07])

説明書:Linkなし(ファミトレ大運動会[IF-07])
※Super Team Games[IF-06](Famicom)(JP)
掲載情報をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけますと幸甚です。

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