ファンタジーゾーンシリーズ
裏技
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サウンドテスト
エンディングのクレジット中にコントローラ2で←を33回押すエンディングのクレジット中にコントローラ2で←を33回押す クレジット終了後にサウンドテストが出現する。切り替えはセレクトボタン。
クレジット終了後にサウンドテストが出現する。切り替えはセレクトボタン。
エピソード
トリビア
1987年7月20日にサン電子からファミコン向けに発売されたファンタジーゾーンは、ジャンルはシューティングなのに、第一印象だけなら甘いお菓子の包み紙みたいにふわふわして見える。色づかいは明るく、自機も小さな翼を持つ生き物のようで、危険な宇宙戦争というより絵本の空だ。ところが遊び始めると、かわいさは鎧になってくれない。敵弾は鋭く、触れれば即座にやり直しになる場面も多い。さらにこの作品は、撃つ腕前だけで押し切るより、買い物の判断で生存率が変わる。見た目に誘われた人ほど最初は迷子になるが、その迷子感の理由がわかった瞬間、救いの手は店の風船にぶら下がっている。原作は1986年にセガがアーケード向けに出した横スクロールシューティングで、翼のある自機オパオパが惑星群を舞台に侵略者と戦う。多くの面は左右どちらにも進めて端まで行くとループし、各面の拠点を壊してボスを呼び出す仕組みで、最後は過去のボスを続けて相手にしてから最終ボスへ向かう。
この作品の癖は、独特の経済システムにある。敵や拠点やボスを倒すとお金が落ち、一定のタイミングで現れる店の風船に触れると買い物画面へ入れる。ショップ風船はずっと居座るわけではなく、見送ると上へ帰ってしまい、しばらくしてからまた現れる。速度を上げるエンジンや武器、爆弾、残機などが売られていて、同じ物ほど買うたびに値段が上がっていく。買い物には制限時間があり、時間が来るか退出を選ぶと、別画面で購入した中から装備を付け替える流れになる。武器や爆弾の多くは時間や残数で切れ、選べるのは一度に一種類ずつだ。装備の切り替えは別の風船に触れて行う形で、いまは火力より速度が要るのか、それとも危険地帯を爆弾で抜けるのかを考えさせられる。しかも一度ミスすると購入した強化が失われるため、稼いで買って、失って、また稼ぐという流れが癖になる。オパオパは弾と爆弾を使い分け、地面に降りて歩けるという変な挙動まで備える。遊び心の表現なのに、弾幕から逃げるための生存戦略にもなるのが面白い。
裏側を知ると、この混ざり方がさらに腑に落ちる。英語版の整理では、ファミコン版と北米向けの別版が別物として扱われ、資料上でもファミコン版はサン電子が発売し、原作側はセガとしてクレジットされる形が確認できる。移植作でありながら、原作の特徴である自由なスクロールと買い物要素を核として残し、家庭用の制約の中で成立させようとした意志が見える。一方で攻略情報では、色数の制約による背景の見え方や、ボス戦に入ると背景が簡略化されるなど、ファミコンならではの割り切りも語られている。ここで迷子になる人が多いのは、かわいい絵と硬い難度の落差だけではなく、画面の都合が戦い方にまで影響してくるからだ。だからこそ買い物が救いになる。強化を買えば勝てるのではなく、強化をどう使うかで勝てるようになる。セガ側の開発者や作曲者まで明記された資料もあり、パステルの見た目と音楽の軽さが、攻略の計算をする時間までふわりと包む。後年にはセガの復刻企画の一部として他機種へ再登場したことも記録され、遊びやすさの形を変えながら長く生き残ってきた。だから今あらためて触っても、見た目のふわふわは嘘ではなく、厳しさを続けさせるための包装紙だと感じる。稼ぎと買い物で自分の手順が固まると、ステージが小さな経済圏に見えてきて、撃つ指先だけでなく頭の使い方まで上達していく。かわいいのに本気という矛盾を最後まで貫いたところに、1987年の家庭用が背伸びしていた熱が残っている。
NAO総評
ふわふわの配色に油断して触ると、即座にガチな弾幕と経済の算盤で殴られるのがこの作品の痛快さだ。見た目の優しさで間口を広げつつ、中身は一切甘やかさない。撃つ精度だけでは足りず、稼ぎと買い物の判断で自分の癖が暴かれる。家庭用が背伸びしていた時代の欲張りが、ここでは美談ではなく現場の執念として残っている。強化が一度のミスで剥がれる仕様がまた皮肉で、成功体験を貯金させず、その場の計算だけを要求する。かわいい顔で本気を押しつけるこの悪趣味が、結果的に記憶に残る名刺になっている。
出典:NAONATSU総評
独特の経済システムがクセになるって短評のとおりで、敵を倒して拾ったお金がそのまま次の命綱になるのが嬉しくて怖い。ショップ風船を見つけた瞬間だけ胸が軽くなるのに、買った強化は失敗すると消えてしまう。だからこそ一面を抜けたとき、少しだけ自分が上手くなった気がして、また飛びたくなる。パステルの宇宙なのに攻撃は容赦なくて、最初は戸惑うけれど、稼いで買って選んで乗り切る流れがわかると、画面の奥に小さな生活感まで見えてくる。失敗も含めてやり直すたび、1987年の遊び場に戻ったみたいで、静かに懐かしくなる。
出典:NATSU
📘 説明書資料(ファンタジーゾーン [SS8-5300])
説明書:げーむのせつめいしょ 所蔵版(ファンタジーゾーン [SS8-5300])
※Fantasy-zone [SS8-5300](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※げーむのせつめいしょ様による保存資料です / 権利は各社に帰属します














発売日:1987/07/20|価格:5300円|メーカー:サン電子|ジャンル:シューティング
NAO: 見た目ふわふわ中身はガチシューティング
NATSU: 独特の経済システムがクセになる