スーパースターフォース 時空暦の秘密

スーパースターフォース 時空暦の秘密

スーパースターフォース 時空暦の謎

発売日:1986/11/11|価格:5300円|メーカー:テクモ|ジャンル:シューティング

NAO: 期待の反動でつらい…ジャンプ読者の夢は砕けた。
NATSU: 期待値と現実のギャップ。遅れて出た作品の宿命かも。

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スターフォースシリーズ

エピソード

  • トリビア

    1986年11月11日にテクモから発売されたスーパースターフォース 時空暦の秘密は、名作シューティングとして知られたスターフォースの名を継ぎながら、遊びの中身はかなり別物に振り切った作品だ。そもそもの出発点が少し複雑で、ファミコン版スターフォースを発売していたハドソンが、続編を仮題スーパースターフォースとして開発中だと少年向け漫画雑誌などで発表していた。ところが権利元のテクモには話が通っていなかったため、テクモ側が自社で続編を作る流れになり、結果としてハドソンはスターフォースの名を使えず、別名のスターソルジャーとして発売することになる。そもそもテクモが他社へファミコン移植を許諾した背景には、当時の家庭用市場を見極めたい意図があったと関係者が語っている。テクモは当時テーカン名義の時期を経て社名変更直後でもあり、社内外の熱量が高いタイミングで続編に火が付いた。続編を待っていた人ほど情報が錯綜し、期待の形だけが先に膨らんだ時代背景がある。

    ゲームの骨格は縦スクロールの空中戦闘だが、敵を倒して稼ぐのは点数ではなく時間で、この時間を消費して時の扉を開け、時代をさかのぼっていく。ステージごとに複数の扉があり、最後の扉が次の時代へつながる一方、別の扉を使えば時間を支払って未来側へ戻ることもできる。舞台は時空暦2010年から始まり、過去の時代へ飛んでは未来へ戻り、歴史の書き換えを繰り返しながら道を広げていく。過去での行動が未来側のマップに影響し、新しい入口が開いたり地上に降りられたりする仕掛けがあり、ここが本作の看板になった。空中戦闘の合間にはパイロットが機体から降りて迷宮や洞窟を探索し、爆弾で壁を壊したり、道具を使ったりして道を切り開く。各所に現れるノルムという商人は時間と引き換えに道具を売り、別のノルムは謎解きのヒントをくれるので、聞いた内容を自分でメモして組み立てていく必要がある。目的は七つの時の秘石を集め、時空暦そのものの秘密へ迫ることだ。

    この作品が評価の割れる存在になったのは、挑戦の方向と遊びやすさが噛み合わない場面が多いからだ。セーブやパスワードはなく、やられればゲームオーバーになるが、タイトルから再開すると時間以外の所持アイテムと進行度を引き継いで2010年からやり直せる仕組みが用意されている。だから止まらず続けられる反面、隠し通路や条件の分かりにくさが積み重なると、同じ時代を何度も往復することになる。縦スクロールの爽快さを求めた人には遠回りに見え、謎解きの手応えを求めた人には情報不足に見える。その中間にある独特の温度が、この作品を語り草にした。音楽は斎藤幹雄が担当し、硬質で勢いのあるフレーズが時間旅行の不安と高揚を同居させる。続編の名を冠しながら内容が大きく変わったこと、権利と宣伝の行き違いが背景にあること、そして時間を稼ぎ時間を支払うという発想が早い時代に家庭用へ持ち込まれたことが、まとめてこの一本の個性になった。

    物語面でも、最終ステージを含めた八つの時代が用意され、一度たどり着いた時代は最終部を除いて相互に行き来できる。時空暦元年に近づくほど敵の密度も探索の手間も増え、七つの秘石がそろって初めて扉が開く構造が、探索と縦スクロールの往復を必然にしている。画面外ではシューティングとアドベンチャーの複合ジャンルとして紹介されることもあり、当時の枠に収まりにくい作品だった。説明書でも情報屋の助言は必ずメモしておけと強調され、時間の在庫や所持品を確認するためのサブ画面操作も丁寧に書かれている。攻略というより調査に近い手つきが、星を撃つゲームの名前に重ねられているのが面白い。

  • NAO総評

    前作の名声を背負った題名なのに、中身は正統続編というより実験だ。縦スクロールの手触りに、地上探索と推理めいた手順を混ぜ、過去での行動が未来のマップを変える。時間を通貨にして買い物をし、集めた情報を自分で整理して扉を探す。発想は尖っている。だがセーブもなく、ミスすれば時間が削られ、戻ってやり直せば手順の記憶だけが頼りになる。ノーヒントの隠し通路と秘石の条件は平然と牙をむき、ジャンプの予告で夢を見た人ほど置いていかれる。権利の行き違いから生まれた経緯まで含めて、時代の熱と焦りがそのまま入っているな。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    縦に流れる宇宙の戦いだけを想像して買うと、まず地上に降りた瞬間に戸惑う。迷路の入口に爆弾を置き、商人から聞いた言葉をメモして、扉を探す。未来へ戻ると景色が変わっていて、さっきの行動が効いていると気付いたとき、少しだけ物語に触れた気がする。でも秘密は優しく教えてくれない。時の秘石も隠し通路も、見落とすと何度でも同じ時代を漂う。セーブがないのに進行は引き継げるから、やめ時を失って夜更かしする。音楽と時代をさかのぼる旅の雰囲気が、遅れて届いた挑戦の匂いとして残る。期待と現実のギャップも、思い出の味になる。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(スーパースターフォース 時空暦の秘密[TCF-ST])

説明書:Internet Archive(スーパースターフォース 時空暦の秘密[TCF-ST])
※Super Star Force [TCF-ST](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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