トランスフォーマー コンボイの謎

トランスフォーマー コンボイの謎

トランスフォーマー コンボイの謎

発売日:1986/12/05|価格:4900円|メーカー:タカラ|ジャンル:アクション

NAO: 語り継がれる伝説の難度。謎なのはコンボイじゃなく操作性。
NATSU: 君は生き延びることができるか。1ステージが長すぎる試練。

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裏技

  • コンティニュー

    ゲームオーバー画面でAとBを押しながらスタートでコンティニューができる。

エピソード

  • トリビア

    1986年12月5日にタカラからファミコン向けに発売されたトランスフォーマー コンボイの謎は、同社のファミコン参入第1弾として玩具とテレビアニメを背負って登場した。価格は4900円で、内容はアクションとシューティングの要素を混ぜた縦横スクロールの戦闘が軸になる。主人公はウルトラマグナスで、映画トランスフォーマー ザ ムービーの時代を起点に、タイムトンネルで初代や2010の時代へ移動しながらデストロンと戦う。ここで大事なのは物語というより発売当時の事情で、日本ではこの映画がすぐには公開されず、コンボイの死と次の司令官が何者かが視聴者にとって宙に浮いていた。その空白を埋めるように君の手でコンボイの死の謎を解けという触れ込みで売られ、発売前後にはコンボイが死んだキャンペーンが打たれ、テレビCMも大量に流れた。さらに副題が示す謎の一部は、発売の前月からロディマスコンボイが登場する2010の放映が始まってしまうという、追い風と置き去りが同居したタイミングでもあった。

    ゲームは全10面で、縦スクロールと横スクロールのステージが混在する。自機はロボット形態とトレーラー形態に変形でき、ロボットはジャンプができる一方で弾の射程が画面半分ほどに留まり、トレーラーは姿勢が低くなる代わりにジャンプできず、正面射撃もできず、真上と前下方へのショットに変わる。空を飛ぶ敵を落とすと地上の敵に変わる場面があり、形態を切り替えながら当たり判定と射線を噛み合わせるのが基本の設計だ。得点で残機が増える仕組みは1万点で1機、以後は2万点ごとに1機とされ、アイテムでショットが増えるなど、手触り自体は当時のキャラクター物アクションとしては素直に組まれている。そしてクリア後に各ステージに散らばる文字を集めていると、エンディング後に自機がロディマスコンボイに変化し、表示メッセージも変わる。ここには販促のための物語補完と、遊びの達成感を同時に置こうとした意図が見える。ボスには巨大なデストロンの紋章のような意匠も混ざり、玩具のマークをゲーム内の脅威に見立てる発想がいかにもライセンス物らしい。

    ただしこの作品の名声は、物語でも変形でもなく難易度で語られがちだ。敵や敵弾に触れると基本的に一撃で倒され、弾は2ドット四方ほどの白い点で背景に紛れやすいとされる。弾そのものが小さく見えにくいのに、命取りになるのは接触の瞬間で、気付いた時には爆発している。そのため攻略は撃ち合いよりも回避の比重が大きく、敵配置と動きを覚え、危険地帯を変形で潜り抜ける逃げ切りが現実的な答えになる。そして有名な迷路面では三つのルートから一つを選ぶ分岐が続き、しかもそれを連続して六回当てないと先へ進めない。ヒント表示もなく、単純計算で729通りを試すことになり、当時は攻略本などの情報に頼るしかない構造だった。ゲームオーバー画面でボタン操作をするとコンティニューできるとされるが、それは安心というより試行を強制する仕掛けで、伝説は誇張ではなく設計から生まれた。

    発売から時を経て2008年6月10日にはWiiのバーチャルコンソールで配信され、ファミコン版で頻繁に使われた2色の点滅に似た表現は、配信版で点滅の頻度が下げられた。また作品名の英字表記がエンディングなどで誤字のまま出ることも知られ、細部の粗さまで含めて当時の勢いを感じさせる。2014年にはキュートランスフォーマーの展開に合わせて本作をモチーフにしたアプリやアニメも作られ、難しいゲームの代名詞が逆に文化的な記号として再利用された。空白の四年間を埋めるために作られた一本が、今では八十年代の宣伝とゲーム設計の荒さを語る材料として生き残っている。

  • NAO総評

    コンボイの死の謎を解けと言われて買ったら、解くのは事件じゃなくて画面の情報量。敵弾は白い小粒で背景に溶け、触れた瞬間に爆発する潔さは、子どもに優しさを教える気がない。迷路の分岐はヒントなしで延々と続き、攻略というより記録と試行の労働になる。ゲームオーバー後のボタン操作で続けられるのも、諦める権利だけは奪うための装置に見えてくる。それでも売れたのは、映画の空白を商売に変えた宣伝の強さと、玩具とテレビの熱狂があったからだ。終盤で名前を誤字のまま出してしまう雑さまで含め、八十年代の勢いの標本として残っている。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    最初の1発でいきなり倒されて、どうしてやられたのか分からなくて笑っちゃうのに、なぜかもう一回だけって手が伸びるの。弾が小さくて見えにくいのに一撃で終わるから、理不尽なのに記憶に深く刺さるのよね。でも変形を覚えると少しだけ道が開けて、敵を無視して抜ける勇気も身につく。文字を集めて別の姿で終わる遊び心もあって、苦しさの中に小さなごほうびがあるのが救い。後年の配信では点滅が抑えられたと聞くけど、心臓が跳ねる感じは昔のまま。コンボイがいなかった時代の寂しさを、ゲームが無理やり埋めようとしている感じも、今となっては懐かしくて嫌いじゃないわ。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(トランスフォーマー コンボイの謎[TFC-TF])

説明書:Internet Archive 所蔵版(トランスフォーマー コンボイの謎[TFC-TF])
※Transformers - Convoy no Nazo [TFC-TF](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 権利は各社に帰属します

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