スーパーゼビウス ガンプの謎

スーパーゼビウス ガンプの謎

 スーパーゼビウス ガンプの謎

発売日:1986/09/19|価格:4900円|メーカー:ナムコ|ジャンル:シューティング

NAO: ゼビウス好きにこそ問いたい。これはアリなのか?
NATSU: 謎解き要素が足されてて思ったより真面目ゲーだった。

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ゼビウスシリーズ

エピソード

  • トリビア

    1986年9月19日、ナムコがファミリーコンピュータ向けに発売したスーパーゼビウス ガンプの謎は、縦スクロールの手触りに謎解きの仕掛けを同居させた意欲作だ。ナムコット第19弾として、ハードカバー付きのパッケージや金メッキ加工のカセットが特徴になり、見た目の特別感そのものが宣伝材料になった。さらに1メガロムをうたい、当時としては大容量を前面に出している。開発にはナムコとトーセが関わり、デザインは横山茂、美術の監修に小野浩が名を連ねる。箱や付属物には暗号めいた数字や記号が並び、遊ぶ前から解読したくなる空気を作っていた。物語では人類統治用コンピューターのガンプが率いるゼビウス軍との戦いの中、ソルバルウが時空の罠に巻き込まれ、同胞機ファントムを救出して秘密とデータを受け取るところから始まる。

    操作はゼビウスと同じく、空中物はショット、地上物はボムで撃破する基本が軸になる。そこへレーザーやバリアなどの要素が加わり、武装を整えながら突破口を作っていく。ただし本作の特徴は、全21エリアの多くで進行条件が課される点だ。味方機を救出する、特定ターゲットをすべて破壊する、隠されたソルタワーを見つけて破壊するなど、条件を満たさないと同じエリアを繰り返す設計で、周回が進むと敵編成が変化し、4周目を終えるまでに条件を満たせないと自機が墜落してミスになる。しかも条件によっては周回で必要な敵が出なくなり、事実上の詰みが発生し得る。この厳しさの一方で、ループ時にソルやスペシャルフラッグが再出現し、得点や残機を稼げる余地も残されている。さらにエリアによってはレーザーやバリアが無効になるなど、頼ってきた手段を外される場面もあり、純粋な腕と判断が露骨に試される。周回の末に条件を満たして抜けたときの安堵は大きく、普通のゼビウスでは味わえない後味が残る。

    謎解きの核になるのが、隠されたソルタワーやフラッグ類の扱いだ。ソルタワーは見えない地上物として潜み、位置を探り当ててボムで地上に露出させ、さらに破壊することで条件達成に近づく。照準が反応する場所ではサイトが点滅するため、画面を読みながら探す時間が生まれ、反射神経だけではない探索の緊張が続く。エリアを抜けると秘密とデータが提示され、次のエリアでパスワード入力を求められる場面もあるため、子どもは紙にメモを取り、家族は横から覗き込み、解けた瞬間だけが共有の勝利になる。タイトル画面から始めた直後の一時停止中に特定の入力でパスワード画面を呼び出せる隠し手順もあり、こうした小さな抜け道まで含めて暗号遊びの空気が濃い。本作からピンフラッグ、ガンプフラッグ、グドフラッグが登場し、入手状況でエンディングが変化する要素も盛り込まれた。さらに2周目をクリアするとスペシャルフラッグが得られ、そこから先の周回ではまた別の条件が顔を出す。

    当時の家庭用シューティングは一周して終わる快感が主役になりがちだったが、本作は同じ景色を何度も戻らされることで、地形の癖や隠し配置を覚えさせる方向に舵を切っている。撃ち負けたときの悔しさだけでなく、探し漏らしたときの焦りが残り、クリアに近づくほどメモ帳が厚くなる。フラッグを取り逃がして進めば、それに応じた結末が用意され、周回後にもう一度挑む気持ちを静かに煽る。視界に何もない場所へボムを落として反応を待つ行為は、当時のシューティングとしては少し異質で、迷路を手探りする感覚に近い。画面が単なる撃ち合いの舞台ではなく、答えが埋まった地図に変わるところが、この作品のいちばんの個性だ。

  • NAO総評

    撃つだけの快感を期待すると、周回条件とパスワードが冷水を浴びせてくる。ゼビウス好きにこそ、これはアリなのかが試される設計だ。金メッキの豪華さとは裏腹に、肝心の中身はメモ帳必須で、条件を外せば同じ景色を何度も戻される。4周で強制ミス、状況次第で詰みにも触れるあたり、親切さより企みを優先した時代批評みたいな顔をしている。それでも点滅一つに意味を与え、探索という遊びを撃ち合いの上に乗せた発想は、今見ても妙に清々しい。こういう無茶が許されたから、名作も怪作も同じ棚に並んだ。遊ぶ側も、解く側になれと言われている。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    最初は普通のシューティングだと思うのに、サイトの点滅に気づいた瞬間から、画面が宝探しの地図に変わる。パスワードを控え、同じエリアを回り、やっと抜けたときの息継ぎが気持ちいい。撃つのが得意じゃなくても、探して当てる楽しさが残るから、不思議ともう一回だけと言いたくなる。豪華な箱の手触りまで含めて、夏休みの机に広げた冒険だった。フラッグを集めるほど結末が変わると知ると、取り逃がした悔しさが次の挑戦になる。友だちの一言で解けたり解けなかったりするのも、当時らしい遊び方で、攻略本よりもノートの走り書きが頼りだった。難は確かにあるけれど、謎解きが思った以上に真面目だから、ハマった人の記憶には長く残る。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(スーパーゼビウス ガンプの謎 [NAM-SX])

説明書:Internet Archive(スーパーゼビウス ガンプの謎 [NAM-SX])
※Super Xevious - Gump no Nazo [NAM-SX](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 権利は各社に帰属します

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