ディーヴァ ナーサティアの玉座

ディーヴァ ナーサティアの玉座

ディーヴァ ナーサティアの玉座

発売日:1986/12/05|価格:5500円|メーカー:東芝EMI|ジャンル:シミュレーション

NAO: ゲームの世界観を越えて広がる構想力。7機種連動という浪漫。
NATSU: ファミコンだけで完結しない挑戦作。分かる人には突き刺さる。

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エピソード

  • トリビア

    1986年12月5日に東芝EMIからファミコン向けに発売されたディーヴァ ストーリー6 ナーサティアの玉座は、シミュレーションとアクションを同じ宇宙図の上で往復させる作品で、当時の呼び名としてアクティブシミュレーションウォーも掲げられた。定価は5500円。シリーズ全体は七つの物語を七つの機種に割り振る構想で動いており、本作はその六番目の物語を担う。しかも発売時期は他のストーリーより早く、ファミコンの遊び手が最初に触れる章が六番目になったところからして、企画の大きさと商業の都合が同居している。題名のディーヴァはサンスクリットで神を指す語に由来し、用語や人物名にも神話の響きを散らして宇宙叙事詩の匂いを強めた。主人公は紫苑の海賊のキャプテンであるマータリ シュバンで、帝国艦隊に抗いながらナーサティア双惑星へ至る航路をこじ開けていく。

    ファミコン版の仕組みは潔いほど絞られていて、星間移動と艦隊製造と艦隊戦と惑星戦の四つに集中する。中央の本星に接触すると艦隊を増やせて、そこでWAR DATAの取得も行える。制圧した惑星が増えるほど本星の生産レベルが上がり、その消費で艦船を即座に配備できる一方、時間が経つと敵艦隊が襲撃してきて、放置すると奪い返されるから落ち着いてはいられない。さらにファミコン版だけにヴリトラ製造惑星が登場し、どこかで開発が始まって完成すると即ゲームオーバーになるため、攻略と並行して探索と破壊を迫られる。この追い立てられる感覚が、星図の広さとは別の緊張を生む。

    艦隊戦は格子状の盤面に艦を置いて撃ち合うターン制で、ミサイルとOM砲の性質差や小惑星帯の扱いまで含めて、見た目より理屈が多い。ストーリー6では艦隊を一つしか持てず、敗北すると本星へ戻されて巡洋艦一隻から再開し、制圧済み惑星も半分ほど失うという重い罰が待つ。惑星戦は右方向の強制スクロールで、自機は右向き固定、敵弾はショットで相殺できる。エリア分けや時間制限を廃した代わりに、戦闘エリアを十四の区画に見立て、補給船や援護ミサイルや追尾ミサイルを好きな場所に一つだけ投入できる仕掛けがあり、準備の読みと現場の反射神経が噛み合うと一気に気持ちよくなる。難度は四段階で選べるが、他機種へ戦力を持ち出せるWAR DATAの出力は最高難度でしか許されず、連動の浪漫が最初から難しさと結び付けられている。二人同時では星間移動が上下分割になり、惑星戦も二色の機体で同時に走れるため、データ連携と同じく友だちとの遊び方が中核に置かれている。

    このシリーズの裏側は、単に機種違いの移植を並べたのではなく、異機種間でデータ互換を持たせることを前提に企画された点にある。WAR DATAで他機種の主人公や戦力を呼び込み、艦隊戦の増強や惑星戦の二人同時プレイを成立させた仕掛けは、当時の家庭ごとの所有ハードの違いを逆手に取った宣伝でもあった。さらに当初の広告では最終章に当たるストーリー7の対応機種名が伏せられ、発売も一年遅れになったとされ、連載の続きを追うように情報を待たせるやり方まで物語と同化している。幻に終わったオンライン版の計画もあり、通信ネットワーク上で八人同時のシミュレーションとして動かす構想が語られていた。発売元の東芝EMIはゲームブランドを持つレコード会社でもあり、作曲陣に若い浅倉大介を含めて音の面でも宇宙規模の空気を作ろうとした。後年には全機種の物語をまとめたパッケージや配信が用意され、2022年にはファミコン版が現行機のオンラインサービスにも加わった。技術と宣伝と夢想が一体になった八十年代の大風呂敷が、今はむしろ静かに伝わってくる。

  • NAO総評

    七機種連動の浪漫って言うけど、当時それを本気で走り切れる家庭はまず無かった。だからこそこの作品は、完成度より企画の無茶さが主役になる。戦略と艦隊戦と惑星戦を一枚にまとめ、しかもWAR DATAで他機種に戦力を持ち込める発想は理知的に狂ってるよな。ファミコン版は一部のパートを削ぎ落としても、その骨格の大きさだけはしっかり残っている。レコード会社の東芝EMIが若い作曲家を巻き込み、音まで宇宙規模にしようとしたのも象徴的だ。遊び手の頭の中にだけ銀河が広がっていく、そんな八十年代の大風呂敷を背負った実験作だと思う。今見てもその挑戦は眩しいぜ。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    初めて触ると、何をしたらいいのか分からなくて置いてけぼりになるのに、少しずつ分かってくると不思議と続きが気になってしまうのよね。艦隊戦と惑星戦が交互にやってきて、制圧した惑星が自分の色に変わるだけで、なんだか誇らしい気持ちになれる。WAR DATAで友だちの持っている別の機種とつながる仕掛けまで入っていて、あの頃の家電売り場のきらめきがそのままゲームになったみたい。結局ファミコンだけで精一杯だったけれど、銀河の向こうにまだ知らない物語があると信じさせてくれた。今は遊びやすい形で触れられるから、当時の戸惑いごと確かめ直してほしいわ。それが、とても懐かしいの。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(ディーヴァ STORY6 ナーサティアの玉座[TFS-DV])

説明書:Internet Archive 所蔵版(ディーヴァ STORY6 ナーサティアの玉座[TFS-DV])
※Daiva - Imperial of Nirsartia [TFS-DV](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 権利は各社に帰属します

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