クレイジークライマー

クレイジークライマー

クレイジークライマー

発売日:1986/12/26|価格:5300円|メーカー:ニチブツ|ジャンル:アクション

NAO: ボタンを交互に連打!ただしタイミング命。
NATSU: 住人が全力で嫌がらせしてくる珍アクション。

🗨      思い出をコメントに残してみませんか?

¥3,600 (2026/02/13 03:38:20時点 楽天市場調べ-詳細)

エピソード

  • トリビア

    クレイジークライマーは、1986年12月26日にニチブツからファミコンで発売されたアクションで、定価は5300円。画面の中で派手に強くなる物語ではなく、両手の動きそのものを試される遊びが主役で、当時の家庭用としては操作の体験が異様に前に出ている。企画の出発点は別ジャンルで動いていたが、競合が多いから別の発想へ切り替える流れがあり、ビルを登るという奇想へ転がったという。操作も最初はボタン案があり、しっくり来ないから人の動きに見えるようこだわって二本レバーへ辿り着いた。開発期間は短く、営業側からは筐体の都合で売れないと反対も受けたと語られている。

    ゲーム性は極端に単純で、左右の手を別々に動かして窓枠へ掴ませ、閉まる窓に挟まれないように登っていく。片手だけ挟まれるのと両手挟まれるので結果が変わるのが嫌らしく、落ちたときの納得と悔しさが同居する。ファミコン版は十字ボタンしかないため、二つのコントローラーを縦向きに持って左右の手で操る専用スティックを用意した。考案した本人ですら使えるわけがないと思った一方で、デパートの大会に置いてみると子どもが器用に登り、発売の決断につながったという話が残っている。説明書にも踏ん張り操作で落下を防ぐコツや、隠しアイテムやコンティニューの仕組みが細かく書かれていて、先に紙で理不尽さを見せる作りになっている。

    その隠し要素がまた妙に生活感がある。しらけ鳥が出ると得点が下がるように書かれ、鞄や電話や指輪などのアイテムで得点が上がる。メダルを集めると特別なパターンが選べるとも案内されていて、ただ登るだけの一本に小さなご褒美の筋道を付けている。さらに説明書の後半にはテレホンカードのプレゼント告知まで載り、締切日まで明記されているから、攻略情報だけでなく当時の宣伝の温度まで一緒に封じ込められている。ファミコン版にパスワードが用意されているわけではなく、設定されたコンティニュー操作とパターン指定で遊びを続ける設計になっている。

    裏側の話を追うと、この作品は遊びの奇抜さだけでなく、完成形がぶつかり合いで決まっていったところも面白い。背景を入れた理由が黒い画面は嫌だという直感だったという話は有名で、幻のハッピーゴンドラがフライヤーに載ったまま消え、代わりにラッキーバルーンが採用されたという舞台裏も残っている。さらに開発を担当したジョルダン社の名が残ったJORDAN.LTDの表示や、落下する看板に会社名を入れたら怒られて差し替えたという小話まで出てきて、偶然の残骸が伝説になる。
    権利面では2014年にハムスターが日本物産のゲーム等に関する権利譲渡契約を結んだと発表され、以後は配信や復刻の動きが加速した。アーケードアーカイブスの紹介文でも二本レバーで右手と左手を操作する核が強調され、配信版ではアーケードスティックに非対応と注記されていて、現代に残してもなお操作の癖がこの作品の中心に居座っている。続編としてクレイジー・クライマー2も作られ、二本レバーの看板は引き継がれている。

  • NAO総評

    簡単そうに見せておいて、両手の意識を引き裂くのがこのゲームの本質だ。窓が閉まる瞬間を読んで、左右の手を別々に置き直すだけなのに、焦った途端に指先が裏切る。家庭用でも二本レバーの感触を残すため、左右で別のコントローラーを縦持ちさせるという強引な回答まで用意したのが痛快だ。営業に売れないと言われた発想を、結局は子どもの順応力が黙らせたという話まで含めて、時代の熱さがある。住人の妨害は理不尽というより、街の側がこちらを拒む礼儀の悪さ。連打より観察で勝てと言われている気がして、負けるたびに妙に納得してしまう。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    はじめて触ると、ただ登るだけなのに手がこんがらがって笑っちゃう。右手と左手が別々の仕事をしている感覚が出てくると、今度は窓や看板や住人の邪魔がちゃんと怖くなる。専用スティックをかぶせて二つのコントローラーを縦に持つなんて無茶なのに、子どもは案外すいすい登ってしまったらしい。そう聞くと悔しくて、もう一回だけって続けてしまうのよね。落ちる瞬間は容赦ないけど、登れた分だけ自分の手が成長した気がして嬉しい。失敗して落ちても、ビルの外壁の景色が少しずつ変わるから、当時の街の空気まで一緒に思い出してしまう。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(クレイジークライマー[NBF-CY])

説明書:Internet Archive 所蔵版(クレイジークライマー[NBF-CY])
※Crazy Climber [NBF-CY](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 権利は各社に帰属します

データベース一覧 ♪

-