ロウ・オブ・ザ・ウエスト

ロウ・オブ・ザ・ウエスト

ロウ・オブ・ザ・ウエスト

発売日:1987/03/06|価格:5500円|メーカー:ポニーキャニオン|ジャンル:アドベンチャー

NAO: 西部劇の空気を会話で楽しむ。撃つか撃たれるかはプレイヤー次第。
NATSU: 吹き替え風のセリフがクセになる。人に見せたくなる系ゲーム。

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エピソード

  • トリビア

    1987年3月6日にポニーキャニオンから発売されたロウ・オブ・ザ・ウエスト 西部の掟は、アメリカ西部の町を舞台に、会話の選択で一日の出来事を組み立てていくアドベンチャーだ。価格は5500円。プレイヤーは保安官として通りに立ち、背中越しの視点で正面を見据える。画面には腰から上の体や右腕と銃だけが大きく映り、距離感の近さが緊張を生む。酒場や駅、銀行といった町の要所で人が入れ替わり、最初は雑談のようでも、ひとつの返答で空気が一気に決闘へ傾く。

    相手の台詞ごとに複数の返答が出るメニュー方式で、返し方に応じて会話が分岐する。登場するのは医者や酒場の女主人、いたずら好きの少年、ならず者、女ガンマンなどで、町の噂や事件の手がかりもこのやりとりの中から拾っていく。ひとりにつき三回の問いが用意され、会話が進んだ分だけ点数が入る一方、選択肢を外すと相手が襲ってくることもある。さらに油断していると、会話中の相手とは別の怪しい人物が背後から撃ってくる場合があり、会話が打ち切られると点も流れも失われる。この短編が積み重なって一日が進み、日没までの十一の場面を乗り切るか、撃たれて医者に見捨てられると終わりになるとされる。点数は単に生き残ったかだけではなく、事件を防いだかや人間関係の結果まで反映されるため、何もかも撃ち倒す保安官は最低評価に落ちる。会話をせずに全員を撃つ進め方もできるが、その乱暴さは最後の点数にきっちり刻まれる。

    この作品の肝は、銃を抜く行為が会話の中に自然に組み込まれているところだ。特定の操作で照準が現れ、十字キーで狙いを動かしてAかBで発砲できる。暗殺者や銀行強盗を撃てばボーナスになるし、画面のどこかに隠れたドル袋を撃ち抜いて得点を稼ぐ遊びもある。会話を進めた回数に応じたボーナスは2000点、5000点、10000点と段階があり、ドル袋は10000点、銀行強盗は30000点、良い形で会話を終えたときは50000点が入る。暗殺者は場面が進むほど得点が上がり、1000点から6000点へ伸びていく。反対に会話相手を撃つと得点がゼロになるため、引き金は万能ではない。相手が最初の一言を言う前に銃を抜くと話すのをやめることもあり、脅しは逆効果にもなる。撃たれた場合は左腕が負傷し、もう一度撃たれるとゲームオーバーになるが、医者との関係次第では治療してもらえる。時間制限があり、残りが尽きると爆弾が落ちて会話が強制終了するなど、短い一日を何度もやり直して最適解を覚える作りも当時らしい。

    元は1985年にAccoladeが発売した作品で、共同創業者アランミラーが設計に関わり、作曲にエドボガス、美術にミミドゲットといった名が残っている。日本ではファミコンのほかPC向けにも移植され、PC版は1987年にPC88とPC98に展開された。ファミコン版はトーセが開発としてクレジットされ、文章の誤字が多いことでも知られる。結果として台詞が意図せず吹き替え風に聞こえる瞬間があり、そのクセが人に見せたくなる面白さになる。販促では高得点者に特製のシェリフバッチを先着で贈る企画が告知され、たとえば90万点以上で応募できる条件や、写真の提出、締切日まで明記されていたという。さらに海外では出版社が地域ごとに分かれ、1986年の広告に登場しながら結局発売されなかった機種版があったという小さな逸話も残る。撃ち合いの速さだけでなく、言葉の選び方がそのまま生存と評判に跳ね返る。夕暮れの通りに立ったまま、保安官の一日を自分の手で終わらせた感触が静かに残る。だからこそ毎回少しだけ違う保安官になれる。何度でも。

  • NAO総評

    会話で西部劇の空気を味わわせて、最後は撃つか撃たれるかをこちらに背負わせる。短い一日を十一の場面に畳み、点数で善悪まで採点するのがいかにも当時の設計だ。誤字の多さは雑な移植の影も感じるが、逆に台詞の生臭さが増してしまう。懸賞バッチの存在まで含め、遊びと商売が直結していた頃の匂いが濃い。銃を抜けば黙られるのも含め、脅しが万能でないのが面白い。正解を覚えた後も、どんな保安官を演じるかで手触りが変わる。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    吹き替え風に聞こえる台詞が妙に耳に残って、友だちの横で見せ合いたくなる。会話の間や点数の減り方はもどかしいのに、暗殺者を先に見抜けた瞬間だけ胸がすっとする。短い一日を何度も繰り返すうち、町の夕焼けが思い出として残る。医者に助けられた時の安堵や、酒場でのやりとりの気まずさまで、全部が小さな芝居みたい。テンポが惜しいと感じても、笑いどころが急に刺さる。懸賞バッチの話を聞くと、当時の熱にちょっと照れる。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(Law of the West [PNF-LW])

説明書:Internet Archive 所蔵版(Law of the West [PNF-LW])
※Law of the West [PNF-LW](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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