妖怪倶楽部

妖怪倶楽部

妖怪倶楽部

発売日:1987/05/19|価格:4900円|メーカー:ジャレコ|ジャンル:アクション

NAO: 妖怪モノに倶楽部ってネーミングが違和感すごい
NATSU: 劣化パルテナ感あるけど雰囲気は悪くなかった

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ジャレコレファミコン編シリーズ

エピソード

  • ジャレコレ ファミコン編

    「ジャレコレ ファミコン編」は、シティコネクションが手がけるジャレコFC作品の復刻シリーズ。Nintendo Switch向けに順次配信し、タイトルBGM新アレンジ、字幕ガイド、アチーブメント、タイマー、当時の説明書・パッケージ閲覧などを搭載。2024年8月に始動し『ピンボールクエスト』等から展開、のちに『妖怪倶楽部』も配信。

  • トレビア

    1987年5月19日、ジャレコから発売された妖怪倶楽部は、題名のゆるさと裏腹に、199X年の東京を舞台に超能力少年あきらが妖帝ガルスと妖怪軍団に挑むアクションだ。縦と横を行き来するスクロール面で構成され、顔だらけの屋敷や妖怪の森、雲の回廊、骨の都、達磨館、そして迷宮へと進み、最後は妖魔奇城へ乗り込む。各ステージの終わりでボスを倒し、出口へ向かうためのカギを得る流れが軸で、派手に語るよりも地形と敵の癖を覚えるほど、世界の手触りが見えてくる。妖怪なのに倶楽部という語感が妙に軽く、だからこそ暗い背景や不気味な敵の配置が余計に際立ち、子ども向けの仮面をかぶった怪談めいた一本として記憶に残る。

    遊びの核はライフと経験値の二本立てだ。敵が落とす赤い球の経験値の素を拾って目盛りを伸ばし、到達点に応じて飛び道具が段階的に強化される。最初はナイフ型のサイコスティンガーで、射程は短めでも三連射できる癖がある。目盛りを越えると気弾のサイコキネシスになり、さらに進めば火の玉のサイコフレアーへ変わり、画面端まで届くようになる。強化の気持ちよさは確かにあるのに、序盤は射程の短さと敵の嫌らしさが噛み合って、釣り心地が薄いと感じた人がいても不思議ではない。コウモリは無限の字の軌跡で飛び、ユウレイは追いすがり、炎は壊せず攻撃がすり抜ける。こういう小さな理不尽を避けるために、フラッシュで敵の動きを止めたり、バクダンで画面内を一掃したり、見えない敵を映すスーパーアイを切る判断が重要になる。星型の分身の術で残像を連れて火力を三倍にし、薬ビンでバリアをまとって短時間だけ攻撃をすり抜けるなど、強さの形が道具として用意されているのも面白い。

    一方でルールは容赦がない。残機やコンティニューがなく、基本は倒れた時点で終わる。序盤だけ表示されるパスワードも、再開しても経験値はゼロからで、進行そのものより育ち直しが試される。ここで効いてくるのが復活の蝶だ。一定の条件を満たすと現れ、経験値と引き換えに体力を注入してくれるため、勝ち筋が見えた瞬間に目盛りを命綱として握り直す感覚が生まれる。ステージ2の井戸に入ってカギを守るボスを探したり、ステージ4で分かりにくい隠し入口を見つけないと進めなかったりと、探索の手間もまた緊張を増幅させる。最終の迷宮は専用の曲とともに縦横のスクロールと隠し部屋が複雑につながり、時間切れの焦りがそのまま記憶の棘になる。

    開発はトーセが担当し、漫画作品を題材にした企画として紹介されることもある。パッケージを描いた爬沼晻の絵は目を引き、画面の中の素朴なドットに先回りして不穏さを植え付ける。発売時期の空気も独特で、同年に売れた燃えろプロ野球のカセット在庫が足りず、本作のカセットを流用したという逸話が残っている。初期が赤で、流用分が黒とされ、手元の色ひとつで工場の都合や市場の熱を想像できるのがレトロソフトらしい。達磨館はボスが達磨というだけで背景の装飾が淡々としていたり、雲の回廊は名前ほど雲が出ないまま石造りが続いたりと、肩透かしのようなズレもこの作品らしい笑いになる。宣伝面ではファミコン誌に広告が出ていたことも確認でき、当時の棚では妖怪と超能力と現代東京が同じ紙面に並んでいたはずだ。さらに時代が巡り、2024年にはシティコネクションの配信ラインで再登場し、ちらつきの低減や巻き戻し、どこでもセーブ、表示の調整など現代的な補助も用意された。タイトルの違和感や雰囲気の強さは人を選ぶが、だからこそ語り代が残り、今も昔も一度触れると妙な後味が消えない。一度遊ぶと夜の色まで思い出してしまう。

  • NAO総評

    妖怪と倶楽部という軽さの組み合わせがまず奇妙で、その違和感だけで当時の売り場の空気が立ち上がる。ところが遊びは案外硬派で、射程の短い武器と経験値の出し入れが絡むせいで、こちらの集中が切れた瞬間に落とされる。燃えろプロ野球の在庫事情に巻き込まれた逸話まで含めて、勢いで回っていた八十年代の強気が透けて見える。漫画原作という肩書があっても説明不足なまま進むのがまた時代で、名前の妙と不親切さが同居した結果、語り草としてだけは妙に強い。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    妖怪ものなのに倶楽部なんて軽い名前なのに、画面に出てくる顔や骨の景色はちゃんと怖くて、そこが不思議に好きだった。どこか既視感のある神話アクションを思い出して比べてしまっても、迷宮で道を覚える時間だけは自分の冒険になっていく。地味さに耐えた先で一瞬だけ強くなれる、あの頃の胸の熱さが残る。復活の蝶に助けられた時のほっとした感じも覚えていて、今ならセーブ付きで触れ直せるのがうれしい。テンポが惜しいのに雰囲気は悪くない、そんな矛盾が愛おしい。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(妖怪倶楽部 [JF-02])

説明書:レトロゲームの説明書保管庫(妖怪倶楽部 [JF-02])
※Youkai-club[JF-02](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※レトロゲームの説明書保管庫様による保存資料です / 権利は各社に帰属します

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