ファミリートレーナーシリーズ
エピソード
トリビア
1987年12月28日にバンダイから4900円で出たファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城は、テレビのあの番組の空気をそのまま家に持ち込めそうで、まず期待が先に走る。ところが始めると、いきなり迷子になる。画面の中で派手なことが起きているのに、こちらがやることは足元のマットに合わせた動きで、思ったほど自由でも、思ったほど優しくもない。運動ゲームの顔をしているのに、反射と段取りと切り替えの速さが要求されて、笑う前に息が上がる。しかも番組らしさを求めて突っ込むほど、失敗のしかたまで番組っぽくなるから、悔しいのに妙におかしい。遊び始めた時点で、これは勝ち負けより、体が先に折れるか、笑いが先に勝つかの勝負だと気づく。
中身はミニゲームの連続で、ファミリートレーナーのマットだけを使って、番組の障害物競走をなぞるように進む。ひとつひとつの競技は短いのに、成功と失敗の差が体感としては大きく、勢いで押し切ろうとすると足が絡む。うまくいった時の気持ちよさは、ゲームの上達というより、身体のリズムが合った時の手応えに近い。さらに各競技はタイムで評価され、積み重ねが次へ持ち越されるから、適当に遊んでいるようで、実は評価に追い立てられる。いちばん意外なのは終盤で、ここまで体感競技を続けてきたのに、最後はカート戦になって、ここだけ別種の難しさが顔を出す。番組の最終関門を再現したい気持ちは伝わるのに、体の感覚で走っていた流れが急に崩れて、ここで一気に戸惑いが増える。
裏側の情報として確かなところでは、この作品はファミリートレーナーシリーズの中で八作目に当たり、テレビ番組の風雲たけし城を題材にしている。海外では周辺機器の呼び名が変わり、ファミリートレーナー自体が別名で知られるため、作品も日本限定の存在として扱われがちだが、有志の翻訳で英語圏に紹介される動きもあり、後年になって存在感が強まった側面がある。だから日本では、当時のネタっぽい記憶とセットで語られやすいのに、海外では珍しい体感パッド作品として掘り起こされる。その差が、そのまま作品の顔を二重にしている。運動より笑いが残るという感想も、競技の厳しさと番組のばかばかしさが同居しているせいで、どちらか一方だけでは成立しない。遊び終わったあとに残るのは、勝った達成感より、転んだ記憶の方だったりする。でもその転び方が、番組の失敗みたいに絵になるから、思い出だけがやけに明るい。
NAO総評
番組の洒落た狂気を借りておきながら、実際は体感パッドの制約でこちらが思うほど自由に暴れさせてくれない。そのズレが笑いにも理不尽にもなる。日本では当時のネタ枠で語られがちなのに、後年は翻訳で英語圏に紹介され、珍作としての生命力が伸びたのも象徴的だ。
出典:NAONATSU総評
運動しようとして始めたのに、結局は笑いの方が記憶に残るタイプで、まさにたけし城の家版だった。失敗すると悔しいのに、その失敗が番組の転落みたいに絵になって、もう一回だけと言いながら体力が削られる。終盤のカート戦で急に感覚が変わるのも含めて、すんなり上達させないところが逆に忘れにくい。
出典:NATSU
📘 説明書資料(突撃!風雲たけし城 [FT-08])
説明書:レトロゲームの説明書保管庫(突撃!風雲たけし城 [FT-08])
※Takeshi's Castle [FT-08](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※レトロゲームの説明書保管庫様による保存資料です。 / 権利は各社に帰属します。






















発売日:1987/12/28|価格:4900円|メーカー:バンダイ|ジャンル:アクション
NAO: 海外では伝説化。日本ではネタ枠扱いでした
NATSU: 運動より笑いの方が記憶に残る一本でした