バギー・ポッパー

バギー・ポッパー

バギー・ポッパー

発売日:1986/10/08|価格:4900円|メーカー:データイースト|ジャンル:アクション

NAO: ジャンプも加速もクセがすごい。未舗装路で爆走せよ。
NATSU: 爆発音とともに記憶も吹き飛ぶ。昭和のハードボイルド感。

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エピソード

  • トリビア

    バギー・ポッパーは、データイーストがアーケードで展開していたドライブアクション(バーニン'ラバー)を、ファミコン向けに仕立て直した一本だ。元になったアーケード版は一九八二年に稼働し、デコカセットシステムという同社独自の仕組みで提供された。カセット差し替えで基板を流用する発想は当時としても尖っていて、ここで培われた軽快な設計が家庭用にも持ち込まれた。海外では北米向けに流通元が変わり、題名も変えて売られ、日本でもアーケードと家庭用で呼び名が入れ替わる。この作品が面白いのは、車のゲームなのに順位争いよりも到達の気持ち良さを優先し、邪魔者を押しのけて道を切り開く遊びに寄せているところだ。スタート直後から、さらわれた恋人を追うという分かりやすい筋立てが用意され、物語の勢いでアクセルを踏ませる作りになっている。

    ゲームの核は体当たりとジャンプだ。敵車を横から押して壁や障害物にぶつけると得点になり、危ない車線を掃除するほど道が楽になる。一方で道路の端や障害物に自分が触れれば即ミスで、見た目の陽気さに反してルールは容赦がない。相手には押し出せる車と押し出しにくい大型車がいて、ぶつけるだけで解決しない場面が用意される。一定の速度に達するとジャンプができ、水場や切れ目のような大きな障害を越えられるだけでなく、上から敵車を踏みつけて破壊もできる。大きな障害の手前で注意を促す表示が出るのも特徴で、反射神経だけに頼らせない。さらにジャンプ中は短い安全地帯になり、緊急回避としても頼れるから、速度調整と飛ぶ判断がそのまま生存術になる。面の終わりには、どれだけ車をクラッシュさせたかでボーナスが入るとされ、逆に無事故で走り切ると大きな加点が用意されるという。荒っぽい遊び方と慎重な遊び方が同じ画面に同居していて、プレイヤーの性格が点数に出やすいのもトリビアのひとつだ。

    制作の裏側で目を引くのは、同社の初期アーケード文化を背負っている点だ。デコカセットの時代に生まれた作品が、家庭用ではバギー・ポッパーという名前で売られ、さらに北米では別の題名で再登場する。呼び名が変わっても遊びの芯は変わらず、ぶつけて飛ぶという原始的な快感を押し通している。アーケード版の作曲者と家庭用版でクレジットされる作曲者が別に挙げられることもあり、移植の過程で音や演出が再構成された様子がうかがえる。家庭用版では燃料を集める要素が追加されたと説明されることもあり、ただ速く走るだけでは息切れするように調整された。背景が季節で変わる演出や、危険な大障害の手前で注意を促す表示など、単純な追跡の中に小さなドラマを差し込む工夫も語られている。得点が上限に達すると以後は残機が増えなくなるという話もあり、やり込みの先に別の緊張を用意しているのが面白い。ファミコン版は一六面を越えるとエンディングに到達し、その後は周回するという紹介も残っていて、当時の家庭用としては遊び尽くしの目標がはっきりしていた。

    今遊ぶと、理不尽さと気持ち良さが同じスピードで押し寄せる。曲がり角で一瞬でも遅れれば壁に吸われるのに、ジャンプが決まるとすべてが許されたように感じる。追いかけるだけの話なのに、季節が変わるたびに旅の記憶が残り、最後まで走り切った時には短いロードムービーを見終えたような余韻がある。タイトルや箱絵が漂わせる渋い雰囲気と、実際の画面で起きる衝突の賑やかさの差も、八〇年代の洋画めいた気分を子ども部屋へ運んだ。荒削りで、でも妙に忘れがたい。テレビの前で手が汗ばんだ感触ごと、記憶に残る。バギー・ポッパーを語る時に一番大事な部分だと思う。もう一回だけ走ろうと手が伸びる。

  • NAO総評

    ジャンプで敵車を踏みつける快感は派手なのに、世界観は妙に渋い。彼女をさらった黒い軍団を追う筋立ては直球で、タイトル名まで愛車の呼び名にしてしまう勢いが昭和だ。見た目は気楽でも、壁に触れれば即ミスで、ジャンプの無敵に甘えると燃料や減速の癖で事故る。得点はぶつけた数や無事故ボーナスで跳ねるから、荒っぽいのに理屈は意外と細かい。道路の両脇がそのまま死の壁という設計は、優しさより緊張を選んだ時代の正直さだ。軽薄なノリと計算高さが同居していて、笑いながら手に汗をかかせる。家庭用でここまで容赦しないのが逆に清々しい。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    最初はただ走ってぶつけて飛ぶだけなのに、少しずつ道の曲がり方や敵車の寄せ方を覚えると、急に世界が広く見えてくる。ジャンプ中の無敵が頼もしくて、危ないと思った瞬間にふわっと逃げられるのが気持ちいい。季節が変わって景色が変わるたびに、同じ追跡なのに旅をしている感じがする。爆発音や衝突音が大きくて、失敗すると記憶まで揺さぶられるけれど、うまく抜けた時の軽さも大きい。彼女を助けるという単純な目的が、子どもの集中力にはちょうど良かった。疲れてきた頃に無事故ボーナスを狙い始めると、急に真面目になってしまうのも可愛い。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(バギー・ポッパー[DFC-BP])

説明書:Internet Archive(バギー・ポッパー[DFC-BP])
※Buggy Popper [DFC-BP](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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