ファミリーベーシックV3

ファミリーベーシックV3

ファミリーベーシックV3

発売日:1985年2月21日|価格:9800円|メーカー:任天堂

NAO: プログラムよりもタイピング音にテンション上がってた。
NATSU: ちょっと未来に触れた気がした一作。

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任天堂
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エピソード

  • トリビア

    1985年2月21日、任天堂は『ファミリーベーシックV3』(形式:HVC-VT)を発売。価格は9,800円。V1.0~V2.1Aで用意されていた“カリキュレータ/ミュージック/メッセージ”各ボードを思い切って外し、ゲームづくりに特化した「GAME BASIC」一本で起動する仕様になった。電源を入れると「NS-HuBASIC V3.0」のプロンプトがそのまま立ち上がり、すぐにコーディングを始められる。実行用のメモリは4,086バイトに拡張(SRAMを内蔵し電池でバックアップ)。カートリッジ外装はワインレッドで、背の高い“電池入り”形状はそのまま。V3はキーボード非同梱の単体販売で、既存ユーザーの買い足し需要を想定した位置づけだった。

    “V3で増えたこと”も分かりやすい。自動行番号のAUTO、行範囲削除のDELETE、例外時の分岐を記述するON ERROR GOTO、動作を意図的に停止させてハンドリングを試すCRASHなど、開発を回しやすくする命令がまとまって追加された。さらにV1/2ではタイプインが中心だったサンプル類が、V3では「GAME 0~3」のミニゲームとして収録され、命令で呼び出して遊べる。ペンギンで数字を拾っていく“ペンペン迷路”、横シューの“スターキラー”、マリオやカニなどの定義済みキャラクターを使う“マリオワールド”など、BASIC命令だけでここまで動く、という到達点をそのまま学べたのがV3らしさだ。

    周辺機器まわりも整理しておく。キーボード(HVC-007)に接続する専用データレコーダ(HVC-008、松下製)は、プログラムやBG画面などのデータをカセットテープにSAVE/LOADするためのもので、実は一般のモノラル・カセット機でも代用可能だった(3.5mmモノラル端子の入出力を使う)。一方、カートリッジには電池バックアップと“メモリプロテクト(BACKUP)スイッチ”があり、V3ではBASIC側からBACKUP命令での保存手順が案内される。保存時はSYSTEMで安全な待機画面に戻し、画面の指示に従ってスイッチをON→書き込み→OFFという流れ——という“作法”も公式マニュアルで丁寧に解説されている。V1/2に比べ、V3はこの一連の保存動線がわかりやすい。

    発売の文脈で見ると、V1.0(1984年6月)からわずか8か月でV3.0まで展開したことも特筆に値する。任天堂・シャープ・ハドソンの三社協同で作られた“NS-HuBASIC”は、ファミコンのスプライトやコントローラ入力に最適化され、MOVE命令など独自の“すぐ動く”命令群を備えていた。V3はその最終版として、余計なモードを削り、命令とメモリを実用本位に再編——「家庭のテレビに向かって、ゲームを作って遊ぶ」を一歩押し進めた。なお、V3のカセットは単体(赤い外装)で、既存のキーボードと組み合わせて使う設計。結果として流通量は多くはなく、現在では“赤カセット”ならではの存在感も相まって、コレクションの中でも独特の位置を占めている。

    小ネタをいくつか。V3では終了統計や命中率のようなゲーム的な“評価画面”はないが、サンプルゲームで二人同時プレイやBG編集の体験ができ、エディタで作った画面の保存対象も広がった。スプライトの定義済みキャラクター(マリオ、カニ、ハエ等)はV1/2から引き続き使え、短いコードでも“見栄えする”画面が作れる。さらに、データレコーダ対応の市販ソフト(『ロードランナー』『ナッツ&ミルク』『エキサイトバイク』『レッキングクルー』『マッハライダー』『キャッスルエクセレント』『アルカノイドII』など)では、キーボード+レコーダの組み合わせが“裏セーブ/ステージ保存”の拡張用途として働いた。家庭のテレビとファミコンを前に、カシャカシャとキーを叩いて、遊びと学びの境目を自分の手で往復する——V3はそんな体験を、もう一段“実用寄り”に整えた総仕上げだった。

  • NAO:総評

    プログラムを覚える前に、まずカシャカシャと鳴るキーの音にテンション上がってたんだよな。V3は余計なモードが消えて、電源入れた瞬間からBASICが立ち上がる潔さが良かった。AUTOで行番号がズラッと並び、DELETEで一気に片付くと、何だか自分が開発者気分になれる。サンプルのマリオやスターキラーを呼び出すだけで、「BASICでここまで動くのか!」って驚けるのもご褒美だった。保存はSYSTEMからスイッチON→書き込み→OFFって儀式がちょっと面倒だけど、その分「自分で作ったものを残した」感覚が強い。結局プログラムよりも、テレビ前でキーを叩く音そのものが一番の快感だったかもしれないぜ。

    出典:NAO
  • NATSU:総評

    ちょっと未来をのぞいた気分になれたのが、このV3。起動した瞬間にカーソルが点滅して、「さあ、書いてみなさい」と促されてるようでワクワクした。命令が分からなければ、サンプルを呼び出して動く姿を見て真似できる。MOVEでキャラがスッと動いたり、AUTOで行番号が揃っていくのを見ていると、画面に自分の跡が刻まれていくみたいでうれしかった。保存はテープを繋いで、スイッチをON・OFFするちょっとした儀式。でも終わったあとの“できた!”の充実感は格別だった。ゲームを遊ぶだけじゃなく、作って動かすことまでテレビの前で完結する。その体験は、確かにあの時代の子供に未来を見せてくれたと思うわ。

    出典:NATSU
  • 📘 説明書資料(ファミリーベーシック v3 [HVC-VT])

    説明書:Internet Archive(ファミリーベーシック v3 [HVC-VT])
    ※Family Basic v3 [HVC-VT](Famicom)(JP)
    区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet

    出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

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