井出洋介名人の実戦麻雀

井出洋介名人の実戦麻雀

井出洋介名人の実戦麻雀

発売日:1987/09/24|価格:6500円|メーカー:カプコン|ジャンル:テーブル

NAO: 専コン握ってガチ勢ぶってました
NATSU: 牌の見やすさだけで、テンパイした気になる

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井出洋介名人の実戦麻雀シリーズ

エピソード

  • トリビア

    1987年9月24日にカプコンから6500円で出た井出洋介名人の実戦麻雀は、まず箱と付属品の時点で心が置いていかれる。ファミコンなのに専用コントローラーが付いていて、普段の十字キーとボタンで気軽に遊ぶ麻雀とは空気が違う。NAOみたいに専コンを握った瞬間、もうガチ勢の顔になるのに、いざ始めると自分の手順が追いつかず、見た目だけ強そうな自分に気付いて少し照れる。しかも一人用で、相手は黙って強い。だから最初のつまずきは操作よりも心の置き場で起きる。麻雀を知っているつもりでも、実戦という言葉が背負う重さに、こちらの軽さがばれる。

    救いは、迷子になる前提で道が用意されているところだ。本作は大きく三つの遊び方があり、ひとつは自分好みのローカルルールを細かく調整して一局を打つ形、ひとつは相手を変えながら戦っていく大会の形、そしてもうひとつが状況を見せられて何を切るかを問われるクイズの形だ。 ここでNATSUの短評が効いてくる。牌が見やすいだけでテンパイした気になる、という錯覚は、クイズで特に起きやすい。目が追えると、頭の中の反省会が一段だけ上手くなった気がして、その一段が次の一局への体力になる。フリー対局でうまく回らなくても、クイズで一点だけ当てると気分が戻る。遊びが分かれているのは、麻雀が強い人のためというより、迷った人を置き去りにしないための作りに見える。

    裏側の話として面白いのは、この一本が井出洋介というプロ雀士の名を冠したカプコンのシリーズの初手として扱われている点だ。 そしてファミコン版は専用コントローラーが必要と明記されていて、最初から道具込みで実戦感を作りにいっている。 一方で翌1988年にはMSXでも出ていて、そちらは発売元がパックインビデオになっている。 同じ中身を別の顔で広げた動きが見えて、家庭用麻雀が流行の波に乗って増えていった時代の欲張りさが透ける。音の面でも小さく贅沢で、音楽に松前真奈美と藤田晴美の名が並ぶ。 派手に自己主張するタイプではなくても、淡々と局を積み重ねる画面に、カプコンらしい耳の気持ちよさを混ぜてくるところが憎い。

    結局この作品の一番のトリビアは、麻雀そのものより、麻雀を打つ気分を丸ごと買わせる設計にある。専コンを握ると背筋が伸び、牌が見やすいと自分が賢くなった気がして、負けても次の一局に戻れる逃げ道がある。名人の名を借りているのに、実は初心者の自尊心もちゃんと抱えてくれる。だから夜中にこっそり遊ぶと、勝敗よりも、少しだけ大人の遊びに踏み込んだ感覚だけが残る。その感覚こそが、6500円の手触りとして記憶に残る。

  • NAO総評

    専コンを握った時点で強くなった気がするのに、牌効率の前では普通に子どもだと突きつけられる、その落差がいい。名人の看板は飾りではなく、実戦っぽさを道具ごと買わせる仕掛けとして効いている。気取って始めて現実に叩かれて、それでもまた一局だけ打ちたくなる。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    牌が見やすいだけでテンパイした気になる、あの感覚がまさにこの作品の入口だと思う。フリー対局で迷っても、クイズで一枚だけ当てられると心が戻る。名人の名前は遠いのに、遊び方が分かれているおかげで置いていかれにくい。夜に静かに打つと、負けても少しだけ自分が整う。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(井出洋介名人の実戦麻雀 [CAP-IM])

説明書:Internet Archive 所蔵版(井出洋介名人の実戦麻雀 [CAP-IM])
※Ide Yousuke Meijin no Jissen Mahjong [CAP-IM](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。

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