水戸黄門 天下の御意見番

水戸黄門 天下の御意見番

水戸黄門 天下の御意見番

発売日:1987/08/11|価格:5300円|メーカー:サン電子|ジャンル:アクション

NAO: 黄門様は声だけ参戦なんですね。
NATSU: ご老公が動かせないのがなんか残念です。

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水戸黄門シリーズ

エピソード

  • トリビア

    1987/08/11にサン電子のサンソフトから発売された水戸黄門 天下の御意見番は、テレビ時代劇の水戸黄門を土台にしつつ、遊びの中心を聞き込みと証拠集めに寄せたアクションアドベンチャーだ。価格は5300円で、ジャンル名だけ見ると気楽に殴って進む話に見えるのに、最初に迷子になりやすいのは戦いよりも、誰に話して何を拾えば事件が前へ進むのかが掴みにくいところにある。しかも動かせるのは助さんか格さんで、黄門様そのものは宿で待っている。だから遊び始めは、ご老公が出てこない旅に肩すかしを食らうし、声だけ参戦に見えてしまうのも無理がない。けれど手がかりを積み上げて宿へ戻り、最後に裁きの段取りへ切り替わった瞬間、この作品はようやく時代劇の顔を取り戻す。黄門様が動かせない設計は弱点にもなるが、判決の場だけを舞台にして見せ場を集中させる意味でもあったのだと気づく。

    遊びの軸は七つの町を巡る一面完結で、町に入ったら住人や店を当たり、正しい相手から情報を引き出し、証拠を揃える。画面の手がかりゲージが満ちるほど事件の輪郭が固まり、満タンになったら宿へ戻って裁きへ進める。助さんと格さんは面ごとに交代し、必要に応じて弥七やお銀、八兵衛、又平に変身して潜入したり、話を進めたりするが、変身中は時間や体力の減り方が変わる。さらに調査には締め切りがあり、時間が経つと強制的に次の面へ進む。全ての町で事件を片付けないと結末が苦くなるうえ、最後の水戸だけは打ち切りがそのまま終わりになる。つまりこのゲームの難しさは、敵の強さより、焦りの中で会話の当たりを引き続ける作業にある。迷って同じ道を往復し、善人と悪人の見分けもつかないまま日が暮れてしまうと、時代劇らしい爽快感の手前で置いていかれる。その代わり、正しい筋道を見つけてゲージが一気に伸びる瞬間は気持ちがいい。殴って勝つより、町の空気を読んで筋を通す感触が残る。

    裏側の話として強いのは、音声合成と宣伝の押し出しだ。ゲーム中ではタイトル画面や事件解決の場面などで音声が鳴り、決め台詞の雰囲気をそのまま呼び戻す。ゲームオーバー時にも印象的な台詞が入るなど、当時の家庭用としては目立つ作りで、前年に同社が出した別作品でも音声合成が使われていた流れがここへ繋がっている。さらにナショナル劇場版で黄門役を務めた西村晃がイメージキャラクターとして前面に立ち、パッケージや販促物の文言もテレビの顔を借りている。テレビ放映側のタイミングとも近く、宣伝コピーも家族向けを強く意識したものだった。だからこそ遊んでいて一番惜しいのは、ご老公が動かせないこと自体ではなく、時代劇の熱さを呼び込む仕掛けが確かにあるのに、聞き込みの迷子感が先に立ってしまう場面があることだ。とはいえ迷子の末に宿へ戻り、声と主題歌が鳴って一件落着へ切り替わると、やっと旅が報われた気持ちになる。その瞬間のために、町をもう一周してしまう。

  • NAO総評

    黄門様を動かせないのに、肝心の場面だけ声と芝居で全部持っていくのがずるい。最初は声だけ参戦に見えて肩すかしなのに、手がかりゲージが埋まって宿へ戻った瞬間に時代劇へ戻される。迷子になりやすい聞き込み構造と強制進行の締め切りが、家族向けの顔で牙をむくのも面白い。宣伝は家族団らんを押し出すのに、遊びは根気と段取りの修行寄り。そこがサンソフトらしい。

    出典:NAO
  • NATSU総評

    ご老公が動かせないのがやっぱり寂しくて、町で走り回るほど気持ちが置いていかれる時がある。でも宿へ戻って声が鳴り、主題歌の空気に切り替わると、ちゃんと水戸黄門を遊んでいたんだと安心できる。手がかりが繋がった瞬間はすごく嬉しいのに、そこへ辿り着くまでが焦りと迷子の連続で、惜しいテンポがずっとつきまとう。それでも最後の裁きだけは気持ちよくて、また挑んでしまう。

    出典:NATSU

📘 説明書資料(水戸黄門 天下の御意見番[SS7-5300])

説明書:Internet Archive 所蔵版(水戸黄門 天下の御意見番[SS7-5300])
※Tenka no Goikenban - Mito Koumon [SS7-5300](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。

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