裏技
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コンティニュー
ゲームオーバー画面で、↑を押しながらAを8回ゲームオーバー画面で、↑を押しながらAを8回 -
ステージセレクト
タイトル画面で、拡張端子側のコントローラで↑を押し続けるタイトル画面で、拡張端子側のコントローラで↑を押し続ける 1P側で↓を押しながらスタート
1P側で↓を押しながらスタート
エピソード
トリビア
映画の入口を期待して起動すると、まず足元をすくわれる。ナムコが1987年12月4日にファミリーコンピュータへ出したスターウォーズは、映像の雰囲気よりも手触りが先に来る横スクロールのアクションで、いわゆるナムコットのシリーズの一作として棚に並んだ。なぜか黒髪のルークを動かした瞬間から地形と当たり判定の厳しさに目が覚め、敵に触れたら即アウトという割り切りがある。テンポよく進むより、まず安全地帯を探して落ち着く癖が付く。ところが不思議と投げたくならない。画面の小さな記号がちゃんとフォースになっていて、貯めた分だけ自分の選択肢が増えるからだ。そこでようやく、映画の洒落た冒険譚ではなく、八ビットの訓練用シミュレーターとしてのスターウォーズが立ち上がってくる。
遊び方は大筋で、地上の横スクロールと、コックピット視点の飛行パートが切り替わりながら進む。ルークの基本はライトセーバーで、敵を倒してフォースを拾うと、浮遊や加速、時間を止めるような特殊行動を使える。難易度は二段階で、初心者向けと上級者向けが用意されている。体力はなく触れただけでやられるぶん、特殊行動の使いどころがそのまま攻略の骨になる。残機は少なく、条件を満たしてもコンティニュー回数に限りがあるため、フォースを何に使うかで進み方が変わる。飛行パートも一発で落ちかねない緊張感があり、終盤には制限時間つきのトレンチランが待っている。時間切れはそのまま敗北に直結し、名場面をなぞりたい気持ちと、機械的な勝ち筋を学ばされる気持ちが同居する。だからこそ、映画の記憶に寄りかかっていると途端に迷子になり、手元のルールに目を向けた瞬間に少しだけ道が開ける。
裏側に目を向けると、この作品はナムコがルーカスフィルムと許諾契約を結んだうえで企画され、発表時期には会社同士の握手写真まで使って勢いを見せていたという。スタッフもナムコ内製で、プロデューサーに中村雅哉、プログラムに岸本好弘、音楽に川田宏行といった名が並ぶ。ナムコットシリーズの第33弾とされ、容量は2メガビットのロムカセットだった。ゲームデザインは当時の別機種の人気作に強く影響を受けたと語られており、映画の移植というより、8ビットのアクションとして成立させるための骨格作りが先にあったのだろう。その結果、原作の第一作が土台なのに、後の作品を思わせる場面が混ざり、さらには映画にない展開まで平然と入ってくる。ダースベイダーが増殖して弟子のように振る舞い、しかも変身までしてくるという、銀河の秩序が崩れる瞬間が平気で画面に現れる。名前も含めて荒っぽい自由さがあり、サソリやサメの意匠をまとったベイダーが登場すると、ファミコンという箱の中で、スターウォーズが日本のキャラ物ゲームに変換された手触りがよく分かる。
このズレは欠点でもあり、魅力でもある。映画の再現を求めるほど腹が立つのに、目の前の出来事だけを受け入れると急に面白い。フォースの運用がうまくなるほど、自分の失敗が整理されていき、気づけば理不尽の正体が少しずつ見えてくる。裏技の存在まで含めて、当時の家庭用らしい遊びやすさの工夫も見えるが、そこに頼り切るとまた別の迷子になる。だから最後に残るのは、名場面を追体験した満足より、8ビットの時代に大型ライセンスを背負った開発現場が、何を捨て、何を残したかを覗き見たような感触だ。銀河がカオスに見えた理由は、物語の忠実さより、遊びとしての手応えを優先した選択の積み重ねだった。そう理解したとき、あの変身するベイダーさえ、当時のゲームらしい笑いと怖さの両方を連れてくる記憶になる。終わっても妙に口に残る。
NAO総評
ベイダーが量産され変身していくあのカオスは、映画の荘厳さより八ビットの都合が勝った証拠だ。理不尽な当たり判定も含めて、フォースを資源として管理できた者だけが先へ行ける。大型版権を抱えつつ、参照元が別のアクションだと語られるあたり、看板より遊びの型が優先された。結果としてスターウォーズは、模写ではなく改造になる。当時の家庭用は遊びにくさも商品性で、覚えるほど上達した気になる。だからカオスは失敗ではなく、訓練を買わされた感覚として残る。
出典:NAONATSU総評
映画のつもりで始めたのに、気づけば落ちる、刺さる、触れたら終わるで、ツッコミだけが増えていく。でもフォースを貯めて一回だけ助かる瞬間があって、そこだけが救いになるの。ズレだらけなのに、最後のトレンチランだけは胸が熱くなって、悔しさごと懐かしく残った。子どものころは映画を知らなくても、黒髪のルークが走るだけで気分が上がったし、ミレニアムファルコンの場面で急に別ゲームみたいになるのも面白かった。上手くいかないほど、もう一回だけと夜が伸びる。
出典:NATSU
📘 説明書資料(スターウォーズ [NAM-SS])
説明書:Internet Archive 所蔵版(スターウォーズ [NAM-SS])
※Star Wars (Namco) [NAM-SS](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction Booklet
※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照。権利は各社に帰属します。












発売日:1987/12/04|価格:4900円|メーカー:ナムコ|ジャンル:アクション
NAO: ベイダーが量産されて変身して…銀河がカオスすぎた
NATSU: 映画とのズレが激しすぎてツッコミが追いつかない