裏技
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いきなり役満テンパイ配牌
ゲーム開始時にリセットを押したあと、スタートとAを同時に押したままリセットを離す。牌が配られる間もボタンを押し続けると、開幕から役満目前のテンパイ状態で始められる。ゲーム開始時にリセットを押したあと、スタートとAを同時に押したままリセットを離す。牌が配られる間もボタンを押し続けると、開幕から役満目前のテンパイ状態で始められる。
エピソード
トリビア
1983年8月27日、任天堂がファミコン向けに発売した『麻雀』は、家庭用麻雀ゲームの先駆け的存在です。ジャンルはテーブルで、当時としては画期的な「1人対CPU」の二人打ち形式を採用しました。ハード性能の制約から四人打ちではなく二人打ちへと簡略化されたものの、基本ルールや役は一通り網羅されており、ファミコンの黎明期に思考型ゲームを持ち込んだ点で貴重なタイトルでした。
発売当初の定価は3,800円でしたが、その後4,500円に改定されています。ディスクシステム版も1986年2月21日にリリースされ、内容は基本的に同じでした。販売本数は200万本を超え、黎明期ファミコンの定番ソフトのひとつとなったことが、各種統計やStrategyWikiなどの資料に記録されています。
ゲームモードは「初級」「中級」「上級」の三段階。初級ではチョンボ(誤操作)が発生しないよう配慮され、中級ではチョンボが発生し、誤ってロンやフリテンをした場合にペナルティが科されます。上級ではさらに制限時間が導入され、打牌や鳴きに素早い判断が求められる仕様でした。こうした段階的難易度調整は、ファミコン初期作品としては丁寧な設計といえるでしょう。
半荘戦は東場・南場の4局構成で進み、3回先取した方が勝者となります。親はプレイヤーが最初に担当し、以降は交代制。点数計算もおおむね実際の麻雀に近い処理がされますが、一部の役や組み合わせは独特でした。特に特徴的なのは「役満は存在するが、ダブル役満が存在しない」という仕様です。たとえば大三元と四暗刻を同時に満たしても、単一の役満としてしか扱われません。これは当時の家庭用麻雀ゲームに見られたシンプル化の一例で、プログラムや計算処理を簡略にするための設計だったと考えられます。
また、演出面でも任天堂らしい遊び心がありました。ポーズをかけると「TEA TIME」という文字と共にカップのイラストが表示され、シリアスな麻雀対局にちょっとした息抜きを挿入するユーモアが盛り込まれていました。シンプルな画面と無機質な対局が続く中で、この“ティータイム”は印象に残ったという声が当時のプレイヤーからも挙がっています。
評価はさまざまで、後年のレビューでは「地味で面白みに欠ける」といった意見がある一方、「当時は家で麻雀が遊べること自体が新鮮だった」「父親がファミコンを初めて手に取ったソフトがこれだった」といった懐かしむ声も多く残されています。実際に Amazon レビューやレトロゲームブログでは「コンピュータの打ち筋は単純だが、当時の思い出補正もあって今でも遊びたくなる」と語られています。
派手さや複雑な演出はなく、あくまで“シンプルに麻雀を遊ぶ”ことに徹した作品。しかし、ファミコン初期において200万本以上売り上げたという事実は、テーブルゲームがいかに多くの家庭に受け入れられたかを物語っています。『麻雀』は、任天堂が本格的に「思考ゲーム」を家庭用機に取り込んだ最初期の足跡であり、ファミコン史を語るうえで外せない一本といえるでしょう。
NAO:総評
役を覚える前に牌の読み方でつまずく、そんな初心者あるあるを突きつけられる一本だったな。二人打ちに割り切った設計はシンプルだけど、その分CPUの強さがやたら際立って、遊んでるうちに「こいつ本気だな」って思わせるのが妙に面白い。しかもリセット技でいきなり役満テンパイなんて裏技まで用意されていて、遊び心と真剣さのギャップが妙に笑えるんだよ。演出は無骨でも「TEA TIME」の文字とカップで休憩を入れるあたり、任天堂らしいお茶目さも見える。麻雀を家庭に持ち込んだ先駆けで200万本以上売れたってんだから、地味にファミコン史の大黒柱なんだよな。
出典:NAONATSU:総評
雰囲気だけで何となく遊べたのが逆にすごい体験だったわ。役が分からなくても牌を切ればゲームは進むし、気づけばCPUに振り込んで悔しがる。初級から上級まで段階があって、思わぬ誤操作や制限時間で焦らされるのも妙にリアルだった。父や祖父が一緒に遊べる数少ないファミコンでもあり、家族団らんの場で世代を超えて盛り上がれたのは大きな意味があったと思うの。地味で派手さはなかったけど、“家庭で麻雀を打つ”という体験を初めて提供した意義は大きいわね。思い出すのは、母が台所の合間にタバコ片手で延々打っていた姿で、あの光景こそファミコン初期らしい温度を持っていたと思うの。
出典:NATSU📘 説明書資料(麻雀:[HVC-MJ])
説明書:Internet Archive(麻雀:[HVC-MJ])
Mahjong [HVC-MJ](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します

















































発売日:1983/8/27|価格:4500円|メーカー:任天堂|ジャンル:テーブル
NAO: 役を覚える前に、牌の読み方でつまずく。国士♪
NATSU: 雰囲気だけで何となく楽しめるのが逆にすごい。