マッピーシリーズ
裏技
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ペア取りの倍率
ペア取りの倍率:同じ品物を連続で取ると倍率が2倍→3倍…と伸びる。5種をすべて“ペア継続”で回収すると1面あたり最大8,500点(100+100×2+…+500×6)。序盤は「少額→高額」の順で組むと失敗しにくい。ペア取りの倍率:同じ品物を連続で取ると倍率が2倍→3倍…と伸びる。5種をすべて“ペア継続”で回収すると1面あたり最大8,500点(100+100×2+…+500×6)。序盤は「少額→高額」の順で組むと失敗しにくい。
エピソード
トリビア
1984年11月14日、ナムコがファミコン向けに発売。定価は4,500円で、初期ナムコットの「No.04」にあたります。アーケード版(1983年)をベースに、警察ネズミの主人公「マッピー」が泥棒ネコ一味から盗品を回収する横移動主体のアクションを、そのまま居間に持ち込んだ一本。プレイは1~2人(交互)で、床の端から落ちると“トランポリン”で跳ね上がる、あの浮遊感が肝。ジャンプ中は敵に触れても平気だけれど、同じトランポリンに4回連続で乗ると色が緑→青→黄→赤と変わり、赤でさらに踏むと破れて落下……という“調子に乗ると落ちる”塩梅が絶妙です。上昇中だけ左右の階へ移れるルールもあり、「どの高さで飛び移るか」を決める小さな判断の積み重ねが、自然に手に馴染みます。
屋敷内の“ドア”も大事な仕掛け。普通のドアは近距離から開閉して敵を押し返せますが、点滅している“フラッシングドア”は開けると横一列に衝撃波を放ち、ネコたちをまとめて吹き飛ばしてボーナス点を獲得できます。巻き込み数に応じて200、400、800…6000点と伸び、ボス猫を一緒に巻き込めば“倍付け”というおいしさ。序盤はこれで危機をさばきつつ、トランポリンの耐久や敵の寄せ方を覚えていくのが王道です。
回収する盗品は5種類(ラジカセ/テレビ/マイコン/モナリザ/金庫)が各2個ずつ並び、同種を“ペア取り”し続けると倍率がどんどん上がる設計。ペアの連続成功で2倍→3倍→…と伸びるため、序盤は「少額から順にペアで取って、最後に金庫を×6でいただく」欲張りルートがいちばん気持ちいい。さらにボス猫(日本版名は“ニャームコ”)が品物の後ろに隠れていることがあり、その品を取ると品物点に+1000点のボーナスが入ります。スコア条件のエクステンド(残機+1)も明示されていて、2万点→7万点→14万点…の節目で増える親切ぶり。得点設計が“遊んだだけ実力が返ってくる”感じで、NAOの「平和な職務」評どおり、音楽に乗せた回収作業が意外と中毒性を生みます。
ラウンド構成は、屋敷レイアウト4種+ボーナス面(風船割り)のサイクル。ボーナスはラウンド3・7・11・15で登場し、BGMが終わるまでに風船を割った数で得点が入ります(ミスしても残機は減らない代わりに、トランポリンの色は“降りて床に触れるまで”復帰しない点がポイント)。中盤では屋根裏に“ベル”が現れるラウンドがあり、ぶつけるとミューキーズ(子分)=300点、ニャームコ=1000点のご褒美。後半は“落とし穴”の床が実装され、通過すると一定時間だけ穴が開き、追ってきたネコをストンと落としてスタンさせられます。長居すると「Hurry!」の警告とともに増援や“ご先祖様”が出現し、安住の地はなし——NATSUの「どこも安全地帯じゃない」という感想は、まさにこの設計ゆえ。
背景の小ネタとして、日本版のボス名“ニャームコ”は後年の配信でも表記される固有名。シリーズの顔としてスピンオフも生み、作曲は大野木宣幸、ドットは“Mr.ドットマン”こと小野浩——アーケード黄金期の手つきをファミコンが受け止めた移植でした。ハード面ではアーケードの横スクロール表現をうまく簡素化しつつ、操作レスポンスや得点の手触りを維持。16ラウンド消化後はレイアウトが再循環する長丁場で、“上手くなった分だけ先へ行ける”初期ナムコらしい懐の深さが感じられます。
NAO:総評
警察ネズミが音楽に合わせて盗品回収――言葉だけならのどかだけど、現場は常にてんてこ舞いだ。トランポリンは色が変わる前に飛び移らないと奈落行き、ドアは押し返しと一掃の使い分けが肝心。盗品は順番を整えてペアで回収、倍々ボーナスでスコアが爆伸びすると仕事の段取りが数字に変わった気分になる。気を抜けば赤色トランポリンが破れて即転落、強敵に追い詰められて焦ることも多いけど、流れるBGMに乗せて品物を回収していくリズム感は中毒性抜群だ。フラッシングドアでまとめて吹き飛ばす瞬間はご褒美のようで、派手さはないのに達成感は十分。シンプルで礼儀正しいナムコ流“よくできたおもちゃ感”が詰まった一本だな。
出典:NAONATSU:総評
開けたドア全部が仕掛けに変わる感覚、最初は本当に怖かった。でも普通のドアで押し返したり、フラッシングドアで一掃したり、その違いに慣れてくると駆け引きが楽しくなる。安全地帯はなく、頼れるのはジャンプ中だけという緊張感も独特で、上昇の段でどの階に飛び移るか、赤くなる前に降り直すか…細かい判断の積み重ねが結果に直結する。盗品のペア取りを順序よくつなげて倍々に乗せられたときの快感は格別で、得点設計が上達を素直に返してくれるのも心地よい。風船を割るボーナス面やベルでネコを吹っ飛ばす中盤の演出も楽しく、にぎやかなBGMと合わせて“遊んでいるうちに指が賢くなる”実感がある。派手さより丁寧な手触りが魅力の一作だと思う。
出典:NATSU📘 説明書資料(マッピー [NMP-4500])
説明書:Internet Archive(マッピー [NMP-4500])
※Mappy [NMP-4500](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します




















































発売日:1984年11月14日|価格:4500円|メーカー:ナムコ
NAO: 警察ネズミが音楽に乗って盗品回収、平和な職務です。
NATSU: 開くドア全部が罠みたい。どこも安全地帯じゃない。