スパルタンXシリーズ
裏技
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「12の倍数目の敵ボーナス」
12、24、36……と12の倍数番目の“つかみ男”をジャンプキックで倒すと、通常より多い 5,000点ボーナス が入る。12、24、36……と12の倍数番目の“つかみ男”をジャンプキックで倒すと、通常より多い 5,000点ボーナス が入る。 -
10倍ボーナス
ボスを倒し、その面のスタート地点まで戻る。その後にクリアすると加算されるボーナスがいつもの10倍に増加する。ボスを倒し、その面のスタート地点まで戻る。その後にクリアすると加算されるボーナスがいつもの10倍に増加する。
エピソード
トリビア
1984年にアイレムがアーケードで稼働させた『スパルタンX』を、任天堂が家庭用ファミコン向けに移植し発売したのが1985年6月21日だった。プレイヤーは主人公トーマスとなり、謎の組織“X”にさらわれた恋人シルビアを救うため、五階建ての塔を登っていく。単純な横スクロールではなく、各階に異なる敵やボスが待ち構え、階段を上がって次のステージへ進む形式を採用している。プレイヤーはパンチとキック、そしてしゃがみやジャンプを組み合わせて戦い、敵をかわしながら進む。体力ゲージ制で、一定のスコアを超えると残機が増える「エクステンド」機能も搭載されていた。
ゲームの難易度は「1 PLAYER A/B」「2 PLAYER A/B」の4モードから選べ、Bモードは敵の攻撃が苛烈で、体力の減りも早い上級者向けだった。アーケード版と比べると演出面では一部簡略化されているが、操作感やレスポンスの良さ、敵の挙動のバランスは高く評価されており、移植作としての完成度は非常に高かった。五階にはそれぞれ個性的なボスが配置され、1階は棒術使い、2階はブーメラン使い、3階は怪力男、4階は妖術使い、そして最上階には黒幕ミスターXが待ち構える。妖術使いはダメージを受けると煙のように消えて別の位置に現れるトリッキーな挙動を持ち、ミスターXは攻撃を防御するモーションを取ることもあり、慎重な立ち回りが求められた。
また、12の倍数目の敵をジャンプキックで倒すと5000点のボーナスが入るという隠し仕様も存在し、得点を意識したプレイも楽しめた。ファミコン版ではアーケードにあった導入演出などが省略されていたが、パンチとキックの効果音、トーマスのボイス、BGMの再現度は高く、当時の子どもたちの記憶に強く残った。発売当時の広告では「パンチとキックの爽快アクション!」というコピーが掲げられ、まさにカンフー映画のヒーローになれる体験をうたっていた。
この作品が登場した1985年は、まだ『スーパーマリオブラザーズ』が登場する直前の時期で、敵を倒して進むアクションは珍しかった。子どもたちはテレビの前で「アチョー!」と叫びながら連打し、友達と交替プレイをしたり、誰が何階まで進めたかを競い合ったりした。アクションと格闘が融合した遊び方は新鮮で、家庭でも手軽にカンフー映画の主人公になれるような感覚を味わえたのだ。
また、本作には一部の雑誌や漫画で「24周クリアするとシルビアが襲ってくる」という都市伝説が語られたこともあるが、実際にはそのような仕様は存在せず、単なる創作エピソードである。ゲーム自体はエンドレスに続くループ仕様で、クリア後も1階に戻って再び塔を登ることができる。プレイヤーは何周も挑戦を重ねるうちに、自分の反応速度やパターン記憶を磨き、少しずつ先へ進めるようになる感覚を楽しんだ。結果として『スパルタンX』は、映画の単なるゲーム化を超えて、パンチとキックの“シンプルさに宿る奥深さ”を教えてくれた作品として記憶されている。
NAO:総評
妖術師に何度もやられて残機が減るたび、理不尽さと達成感が入り混じってた。下パンチだけが弱点なのに、敵の間合いとか順番とか、考えなしじゃ勝てない。あの煙に消える演出が妙に記憶に残るのは、きっとプレイヤー自身が焦りと冷静さの境界を試されてたからだと思う。映画のド派手さとは違う、静かな緊張がこのゲームの味だ。ファミコン黎明期に“考える格闘”をここまで形にしたのは見事。
出典:NAONATSU:総評
サモハンもユンピョウもいないのに、パンチとキックで敵を倒すたび、自分がその映画の主役になれた気がした。棒術使いの動きも、妖術師の煙も、どれも本気で向き合わないと勝てない。でも、やられてもまた挑みたくなるのよね。テレビの前で手汗をかきながら戦ってたあの時間、ファミコンの画面に詰まってた熱気は、今も胸の奥で静かに息づいてる気がするの。「アチョー♪」。
出典:NATSU📘 説明書資料(スパルタン X [HVC-SX])
説明書:Internet Archive(スパルタン X [HVC-SX])
※Spartan X [HVC-SX](Famicom)(JP)
区分:説明書/Manual/Instruction_Booklet出典:※当時の説明書はInternetArchiveに保存された資料を参照 / 権利は各社に帰属します



















































発売日:1985年6月21日|価格:4900円|メーカー:任天堂
NAO: 妖術師のせいで残機がどんどん減る!
NATSU: サモハンとユンピョウ出ないのかよー!